タナックス マグレス5500S(MFK-188)レビュー!

バイク
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今回、初めてタンクバッグを購入してみたので、購入に至った経緯も含めて紹介する。

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購入に至った経緯

ETCについて

XSR900にはETCを取り付けていたが、そのまま売却してしまいもったいないことをしたと反省している。恐らく査定価格へのプラスの影響はほとんどないと思うのだが、「今ならこの価格で!」と急かされてしまい取り外す間もなくドナドナされてしまった。

ボニーにもETCを取り付けたいところだが、利用頻度と取り付け費用を考えると正直なところ躊躇してしまう。XSR900でETCの利便性はわかっているので、またETC取付キャンペーンでもあれば考えようと思うけど、キャンペーンでもないのに高いお金を払って取り付けたくはない。

そうは言っても、やはり有料道路(高速道路を含む)の利用を躊躇ってしまうと、行動範囲・計画に制約を課してしまうのも事実だ。では、ETCがないとなぜ有料道路の利用を躊躇ってしまうのか考えてみた。それは、「料金所でグローブを外してカバンまたはポケットから財布をまさぐり、料金を支払って財布を納め、再びグローブを装着して通過する」という一連の動作に不安を覚えるからだ。

ならば、その一連の動作を補助する何かを考えれば良い。

USB電源について

XSR900にはハンドルにUSB電源を装着していた。これもまた、取り外さずに売却してしまって激しく後悔している。これこそ査定価格への影響はゼロなんじゃないだろうか。取り外しておけば、ボニーに流用できただろうに、惜しいことをした。

ボニーには標準仕様として、シート下にUSB電源が用意されている。これが有ると無いとでは利便性が大きく違うものの、シート下にあるのが残念な点でもある。ズバリ、使いにくいのだ。ハンドルにマウントしたiPhoneを充電するには、充電コードをシート下からハンドル付近までだらしなく引っ張らないといけないのだが、見栄えも悪いし、何かの拍子に引っ掛けてしまいそうで怖い。

USB電源がハンドル付近にあることがベストではあるものの、モバイルバッテリーで充電できるようにすれば、シート下のUSB電源にこだわる必要がないのでは?と考えた。つまり、ハンドル近くにモバイルバッテリーを保持・格納できる何かがあれば良い。

タンクバッグが良いかも!?

上記2つの課題を解決するために、タンクバッグがあれば良いのではないか?と閃いた。

ETCに関しては、課題が劇的に解消される訳ではないが、タンクバッグにクレジットカードまたはETCカードを入れておけば、(上手くすればグローブを外さずとも)スマートに支払いができるのではないだろうか。

USB電源については、タンクバッグにモバイルバッテリーを格納すれば必要なときにiPhoneを充電できる。

他にも、タンクバッグがあれば、ペットボトルを入れておいたり出先で購入した物を手軽に持ち帰ることができ便利に違いない。キャンプツーリングの時にこちらで紹介したキャンピングシートバッグ2をリアに積載するため、同時利用を考えるとリアに積載するバッグは使い分けが必要になる。

また、こちらで紹介したエアバッグは、基本的にカバン類を身に付けることは想定しておらず、ヒップバッグも使わない方が良さそうなので、あれこれ考えるとタンクバッグが最適解だと思えた。

どれにする!?

調べてみるとタンクバッグは無数に存在する。正直、どれを選んでも使い勝手は似たようなものだと思う。見た目も似たようなものが多く、決め手に欠く。ボニーにはレザーの格好良い物を選びたいところだが、そこまでお金をかけるほど必要に迫られている訳でもない。

タンクバッグはマグネットでタンクに固定する方法が一般的だが、マグネットで固定すると振動や風圧でタンクバッグが小刻みに動き、そのせいでタンクに傷が入るのではないかと気になった。以下で紹介するホワイトベースの二宮氏もそのことに言及している。マグネットが鉄粉や砂鉄を吸い寄せてしまい、それらがタンクとマグネットの間で傷をつけてしまうようだ。私は「タンクはバイクの顔のようなもの」だと思っているので、ボニーの顔に傷をつけるような選択は避けたいところだ。

タンクバッグの固定方法には、他にガソリン給油口に固定したステーと接続する方法があるようだが、ボニーのガソリン給油口は右側にオフセットされた位置にあり、何となくタンクバッグがセンターに固定できないような気がして深く調べはしなかった。

上述のホワイトベース二宮氏も商品レビューで紹介しているが、タナックスから吸盤で固定するタンクバッグが販売されている。これならば、タンクに傷をつけるリスクは低いと考え、今回の購入に至った。

マグレス5500S(MFK-188)

タナックスからは数多くのタンクバッグが販売されている。そのうち、4つが「マグレス」を名乗っている。マグネットレスに由来するであろう名前からも分かるように、マグネットによる固定ではなく日本製の(ここポイントらしい)吸盤でタンクに固定するようになっている。

小さいものから順にスマホ専用のもの、ツーリングマップル専用のものがラインナップされているが、汎用性の高い一般的なタンクバッグは容量違いの2種類がある。

容量が5.5L〜11Lのマグレス5500S(MFK-188)と容量が9L〜17Lのマグレス9000S(MFK-189)の2種類。「大は小を兼ねる」とは言うものの、現時点でそれほどの大容量を必要としている訳ではなく、走行時の影響などを考慮して、私は小さい方のマグレス5500Sを選んだ。

キャンピングシートバッグ2で感じたとおり、タナックスの商品のクオリティは納得のもの。あれこれと考え尽くされた設計との印象があり、質感も申し分ない。

一番上の蓋を開けたところ。ツーリングマップルが収納できるサイズらしい。ここのスペースは高さが4cmほどになっており、モバイルバッテリーやコード類を納めるのに最適だ。下方にある仕切りは、写真に写っている位置を上限に下方に無段階で調整可能。マジックテープで貼り付けられるようになっている。

透明な蓋(写真の右側下方)にある黒い樹脂部分は充電コードを出せるようになっているが、これはハンドルにマウントしたiPhoneに充電することを考えると、上方に位置していて欲しかった。透明な蓋のポケットにスマホを入れて、その下にモバイルバッテリーを入れるよう設計されている模様。私の使っているiPhoneXsはギリギリ入らない(笑)

メインのコンパートメント。蓋側はメッシュになっていてチャックで閉じられるので私はここに財布を入れている。写真では伸びしろの部分が収納スペースを邪魔しているように見えるが、きちんとマチ部分に添うように折りたためば(写真ではテーブル方向に押し込む感じ)収納を邪魔するほどではない。ここのスペースは最小時で高さが7cmほど。

ボンネビル T100 への取り付け

マグレス5500Sの裏側は下のようになっている。左右に3つずつの計6つの吸盤でタンクに固定するようになっており、Y字状のフラップはタンクの形状に合わせて移動できるようになっており、あらゆるバイクに積載可能ということ。

ネット上では「走行中に吸盤の一部が外れた」といったレビューが多い。6つとも外れなければ(固定されていれば)いくつか外れても仕方がないと思いつつ取り付けてみた。赤丸の部分で吸盤がタンクに貼り付いている。

最初、押し付けた吸盤が自然に外れてしまったが、何度か最適な位置を合わせながらグッと強く押し付けてやると、6つともしっかり貼り付いてしっかり固定された。付属のセイフティベルトをフロントフォークの根元に通して接続してみたが、正直どれほど役に立つかは疑問。ただ、100kmほど走ってみたところ、全ての吸盤がしっかり貼り付いたままだったので、セイフティベルトのお世話になることはなさそう。これから経年劣化で吸盤が硬化すると固定が弱くなる恐れはある。

ツーリングで家族にお土産を買っても、拡張すれば容量が倍になるので便利。拡張した状態でも運転に支障はなかったが、必要に応じてサイズを調整できるシステムはやはり便利だ。

タンクバッグの存在は知りつつも、これまで一度も購入したことがなかったが、今更ながら使ってみると、これが快適・便利!これは使わない手はないと思う。日帰りツーリングやキャンプツーリングで活躍すること間違いなし!

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