私はカメラが好きだ。
好きだからといって撮影が上手なわけでもなく、いつまでも駄作を撮り続けている自分に嫌気が指すこともある。でも、好きだ。
学生時代、ニューヨークに滞在していたことがある。ニューヨークではユダヤ教を信仰する人々がカメラショップを営んでいた。拙い英語でNikon N60というフィルムの一眼レフカメラを購入し、色々と撮影して歩いたことがある。フラットアイアンビルディングやブルックリン橋、セントラルパークがお気に入りだった。
その後、時を経て長男が誕生。
第一子の誕生が嬉しく、PENTAX K10Dというデジタル一眼レフカメラを購入した。記念すべき最初の一枚を撮影した時、ストロボが「ボッ」と音を立てて壊れ、新品と交換してもらったのも今となっては良い思い出。
K10Dでは長男やその後生まれる次男を中心に、家族の思い出を長らく撮り続けた。ちょうど10年間、存在を忘れられ時に出番をなくす時期もあったが、我が家の思い出を写し続けた。
ただ、オートフォーカスが弱く、レンズによってはまともに撮影できないこともしばしばだったことを思い出す。カメラの液晶画面で確認すると、子供たちの最高の笑顔を写しているのに、パソコン画面で確認するとピントが甘いことが多く、がっかりすることもあった。
2017年、私のカメラ熱が再燃した。
レンズ資産というほどのラインナップではないものの、いくつかKマウントのレンズを保有していたこともあって、選択肢はPENTAXに限られていた。ちょうどその頃、K-3Ⅱというモデルが型落ちしたばかりで安く購入できたが、当時のAPS-C機のフラッグシップであり、購入から1年半(発売から3年)が経過する今もご機嫌で活躍中である。
動態のオートフォーカスには甘さを感じることがあるものの、シャープに一瞬を切り抜く力はさすが。レンズにもよるが、発色が良く、こってり気味の写りは私の好み。本音を言えば、SONYのミラーレス一眼などにも興味はあるが、K-3Ⅱの購入後にレンズ資産が増えたこともあって、なかなか違うマウントに手を出せずにいる。
カメラやレンズのレビューについてはまた別の機会に。