PCX125を購入してから6年が経つ。PCX125と同時に手に入れたホンダのメッシュグローブは、購入から6年が経ち、随分年季が入ってきた。破れやほつれは無いのだけど、樹脂性の「HONDA」のロゴが剥がれて「OND」になっていたり、リフレクターがまだらに剥がれていたりと、ズバリ言えば「見すぼらしく」なってきた。
リフレクターの剥がれた部分について、妻からは「えっ！？カビ？」なんて言われる始末。2013年6月に2,600円で購入した安物だけど、軽快さが大のお気に入りで、いつの間にかこんなにクタクタになってしまった。クタクタになったが故に手にフィットするから、とても心地いい。
だからこそ、買い替えが後回しになっていたのだが、恒例のナップス訪問で出会ったこれ。
恒例のナップス訪問
週末には、近所のナップスを定期的に訪れてウェアやバッグなどひと通りの商品を見て回ることが密かな楽しみ。ただ、最近は、ネットでレビューを確認してからでないと商品を購入できない厄介な体質になってしまい、訪問の都度、何かを買うということはない。
店舗を構え、人を雇っているので固定費がかかるから当たり前なのだが、どうしてもネットショップと価格を比較すると高めになってしまう。自身の財布を守るためについついネットショップを使いがちだが、一方で、身近なところに大型のバイクパーツ専門店があることも大変ありがたいことであり、微力ながら少しは貢献しなければ！と常々思っている。
そんな中、ナップスのワゴンセールで見つけたひと品。それが「KOMINE GK-187」だ。
KOMINE GK-187とは？
カーボンプロテクターを拳と掌に装備したレザーメッシュグローブ, GK-167の派生モデル。
二分割され握り込み動作のしやすいナックルガードにより、保護性能に加え操作性とフィット感も向上。カーボン製のナックルガードとパームスライダーを装備。
指股に伸縮生地を使用し、フィット感も良好。保護性能と軽快性のバランスの良さが魅力のレザーメッシュグローブ。
上段の記述が、コミネのホームページで GK-187 に記載されている内容。「GK-167 の派生モデル」とある。下段の記述が、同 GK-167 に記載されている内容。
要約すると GK-187 は、GK-167 のナックルガードを中指と薬指の間で分割し、握り込み動作をしやすくしたもの。
個人的に、転倒した時に手のひら部分のスライダーは有効だと思うものの、どうしてもナックルガードが必要な気がしないのだが、市場に出回っている商品の多くがナックルガードを備えていることを考えると、保護性という面で有効なのだろう。
ただ、「どれでも好きなグローブを選んで良いよ」と言われたら、私はナックルガードの無いものを選ぶかもしれない。
レビュー
正直、ナックルガードは快適性を損ねる印象があったのだが、この GK-187 は上述のとおりナックルガードが分割されており、使ってみた感じ、突っ張るような違和感がない。売り文句にある「握り込み動作のしやすいナックルガードにより、保護性能に加え操作性とフィット感も向上」は伊達じゃない。
ナックルガード、スライダーともカーボンの質感が良く、メッシュグローブでありながら、部分的にレザー（クラリーノ）を使用している点も好印象。これまで使ってきたホンダのメッシュグローブと比べると、快適性・保護性に加えて質感のどれをとっても比較にならない。
指が細い私だが、Lサイズでも指先がタイトで程よい密着感がある。恐らく、一般的な男性だとLサイズでは小さい（キツイ）と思う。コミネの製品はメッシュジャケットも所有しているのだが、細身の私でさえLサイズでタイトなくらいだから、全体的に小ぶりだと思う。
スマホの操作ができるとのことだが、正直、グローブをしたままスマホを操作する機会が少なく、私にとっては敢えて選ぶほどの魅力はない。ただ、長距離ツーリングだと iPhone をナビ代わりに使うこともあり、ちょっとした操作をすることはあるだろうから、「無くても良いけど、あると便利」な機能と感じる。ちなみに、中指の先に赤い模様があるが、これは単なる装飾で、スマホを操作できるのは親指と人差し指のみ。話は逸れるが、フルフェイスを被っているときに、iPhone の Face ID が機能しないことの方が面倒だと感じる。
今回、ナップスで格安で購入できたコミネ GK-187 は衝動買いに近かったものの、満足度は高い。コミネの製品は、クオリティの割に価格設定が良心的で、サラリーマンライダーの味方だ。
これまで使ってきたホンダのメッシュグローブと同様に、5〜6年は使えると嬉しいのだが。各種レビューによると、手首部分のマジックテープがメッシュ部分にくっ付くと毛羽立つらしいので、その点は十分に気をつけて使いたい。
