キャンプツーリングに向けた準備として、ボニーへの荷物の積載にチャレンジしてみた。購入から半年が経つタナックスのキャンピングシートバッグ2を初めてバイクに取り付ける。大体のイメージはあるものの、やはり実車で行うと戸惑う部分もあった。
取り付けの手順は以下のとおり。
- バイクのフレームまたはキャリアに4本のストラップを固定
- 4本のストラップでバッグを固定
という非常に簡単なもの。車体に固定した4本のストラップのバックル(オス)とバッグ側のバックル(メス)をワンタッチで接続し、それぞれのストラップを締め付ければバッグがしっかり固定される。
ボニーのキャリアには、荷掛け紐をひっかける突起がなくストラップを固定できる箇所が少ない。できるだけ前後に動かない場所が良いだろうと考え、キャリアの溶接の隙間に通してみた。
前側は、フレームに固定した。前後に動く可能性はあるが、後ろ側がしっかり固定されていれば問題ないだろう。ちなみに、このストラップは片側が輪になっていて、キャリアに荷掛け紐用の突起があれば、そこに輪を引っ掛ければ良いし、真っ直ぐなフレームやキャリアに固定するときは、もう一方を輪に通してやれば良い。考えた人は頭が良いなと感心する。
あとは車体側に固定したストラップとバッグを4箇所のバックルで繋ぎ、それぞれのストラップを順に少しずつ締め付けてやると、あっという間に固定できる。ここでポイントは、ストラップを締め付ける際は「順に少しずつ」だ。どこか1箇所を一気にグイっと締め付けると、バッグ全体がそこに寄ってしまう。私も最初、何も考えずに締め付けたのだが、後ろからバランスを確認すると、右側に寄っていた。もちろん、バッグを載せる時の最初のポジションも重要だけど、ストラップを順に少しずつ締め付けることで、バッグがどちらかに寄るのを防ぐことができる。
こうして積載したバッグは、揺すってみても、何の不安もないほどにしっかり固定できている。これだけの容量の荷物をこんなに簡単に、しかもしっかり固定できるのだから、キャンプツーリングの定番になるのも当然だ。
バッグの完成度、取り付けの容易さなど、今のところ(まだツーリングには使ってないけど…笑)大満足のキャンピングシートバッグ2。更にユーザーを喜ばせる、痒いところに手が届きまくりなアイテムが付属する。
バッグは必要な時だけ積載するけど、ストラップを毎回車体に取り付けるとなると少しだけ面倒。そんなユーザーのニーズに応えるように、バッグを積載しない時に4本のストラップを固定するためのツールが付属するのだ。写真中央に「X」の形をしたもの。これのおかげで、ストラップは車体に固定したままにできる。
試しに近所を走ってみた。
結論から言うと「何の問題もない」。左右の揺れや前後の滑りもなく、コーナリングで不安になるようなことは一切なさそうだ。もちろん、バイクの上に重量物を乗せているので、多少の影響はあるのだと思う。私は、細かな変化に敏感なほうだけど、バイク自体の重さは感じるものの、ハンドリングの悪さを感じることはなかった。もともとボニーが低重心だから、キャンピングシートバッグ2との相性が良いのかもしれない。
ただ、運転スペースが少しだけ窮屈になる印象はある。細身の私ですら感じるほどだから、大柄な人は要注意だ。私の場合、常に背中がキャンピングシートバッグ2と触れ合う。何なら背もたれ代わりにできそうで全く気にはならないけど、ストレスに感じる人はいると思う。