購入から7年が経つPCX125(JF28)。先日、ようやく走行距離が20,000kmを超えたばかり。
私にとって、7年間も同じバイク・車に乗ることは初めてのことで、さすがPCX!と使い勝手の良さに感心するものの、実はここのところ乗り換えを考えることがある。同じPCX125やPCX150、PCX HYBRID、NMAX155、GROM、MONKEY125…候補が沢山ありすぎて悩み?は尽きない。
そんな中、PCX125のプラグ交換をこれまで一度もしたことがないことに気づいた。フロントブレーキのオーバーホールやオイル、エアフィルタ、ランプ、タイヤ、バッテリー交換などひととおりのメンテナンスには気を遣ってきたつもりなのに、オイルに次いで「基本」とも言えるプラグ交換を長らく怠ってしまった。
ここ最近の印象。
ここのところ我がPCX125は、出足が重く燃費が悪い。
もともとPCX125は出足抜群のバイクではないし、この7年間でPCX125よりも走りに優れたXSR900やボンネビルT100をメインバイクとして所有したため、相対的な感覚の変化があることは事実。それにしても、何となく軽快感の薄れを感じる。エンジンが唸る割に加速しない感じがする。
また、燃費に関しては購入当初、平気で45km/lは走っていたのに、今ではギリギリ40km/lを達成する程度まで悪化してしまっている。こちらで紹介したとおり、ブレーキのオーバーホールをするまではパッドを引きずっていたようで37〜38km/lまで悪化していた。オーバーホールにより多少は改善されたものの、購入当初の数値まで戻っていないのは明らかだ。
ひょっとして最近のこれらのネガな印象はプラグの劣化に原因があるのでは?と期待してしまう。
プラグ購入。
PCX125のプラグは、標準プラグだとCPR7EA-9(ストックNo.3901)が、イリジウムプラグだとCPR7EAIX-9(ストックNo.4848)がそれぞれ適合する。
今回、プラグはNAPS広島店にて購入した。さすがNAPSはプラグの品揃えが豊富。近所のホームセンターを2軒ハシゴしても見つけられなかった(当たり前か…)のに、NAPSには標準プラグもイリジウムプラグも在庫があった。改めて、ネットばかり利用せずにこういう実店舗を大切にしなきゃならないと感じた。
プラグ選択にあたってはイリジウムが良い!というレビューを目にする。ただ、個人的には標準プラグとイリジウムプラグの違いが分かる自信もなく、そのくせに1,000円も高いため、今回は標準プラグを選択した(いつPCX125を買い替えるか分からないし笑)
交換作業。
交換作業は至って簡単。フルカウルのスクーターと言えど、さすがにプラグ交換のことは考慮されていて、専用の窓が設けられている。
フットカバーをめくり、プラスドライバーを使って窓を開ける。
すると、プラグコードが露出するので、しっかり根本を持って引き抜く。すると、新車から7年、20,000キロを走り抜いたプラグが現れる。
車載工具を使ってプラグを外し、新しいプラグをねじ込む。手で締め込んで、そこから車載工具で1/8回転ほど締め込んでプラグコードを再び装着(トルク管理はきちんとした方が良いです。念のため)。
所要15分もあれば完了する。プラグは高価なモノではないし、作業も簡単なのでもう少し高頻度で交換しても良いと、改めて感じた。
効果のほどは?
まず、印象的だったのは始動音が静かになった点。何の抵抗もなくスルンとエンジンがかかる。交換後に近所を試走した感じは、正直なところ「うーん、何となく軽くなった感じがするような、しないような…」といったところ。
ただ、翌日にいつもの通勤コースを走ってみると、プラシーボとは言えない程度にはっきりと効果を感じられた。
まず、自宅を出てすぐのエンジンが温まっていない時、ここ最近は特に走りがモッサリしてエンジン音だけが唸っている感じだったのだが、始動後すぐに加速感を得られた。
そして、エンジンが温まってくるとスムーズに吹け上がる。スロットル開度が少なくなったからなのか、静かにスピードが出る感じだ。
加速時には、体が後ろに持っていかれる感じがある。つまり、体が覚えた右手と体の感覚にズレがあるということ。体が覚えた加速感よりも元気に加速するから、体が後ろに持っていかれる感覚になるのだと思う。ただ、これは単に感覚のズレによるもので、決してPCX125が強烈な加速をするようになったわけではない(つまりあるべき加速に戻ったということ)ので、誤解なきよう。
交換時点で、燃料を半分ほど消費していたのだが、この度、満タン法で測定してみたところ42km/lを達成した。満タン法なので、前回の満タン具合と今回の満タン具合で誤差は生じるものの、ここ最近にしては高記録を達成。新車時のような数字には至らないものの、プラグ交換による好影響もあるのではないかと思う。
わずか数百円の出費と短時間の作業で、このくらいの効果を得られるのなら満足だ。
さて、色々と気になるバイクはたくさんあるが、もうしばらくPCX125を通勤の相棒として愛でていこうか。