先日、ご紹介したガソリン漏れ対策。Amazonで購入したフューエルホースで解決!と思いきや、格安で入手した物だけに、薄々予想していたとおりのお粗末な結果となったので記録しておく。
フューエルホースによりガソリン漏れを解消して2週間後、R100RSで走り出そうと念のためチェックをしたところ、左側のフューエルホースが見事に割れていた。この時点ではガソリンは漏れていなかった。
ガソリンコックは閉じていたので、タンク内のガソリンにより圧力がかかっていた訳ではない。単にゴムの耐久不足によりひび割れたものと思われる。Amazonの商品名には「燃料ホース」「耐熱」「耐圧」などと期待させるようなワードが並んでいるが、全く信用ならない。辛辣なレビューが多く、購入前から薄々分かっていたこととは言え、まさに「安物買いの銭失い」状態だ。出品者には自身の仕事に誇りを持って欲しいものだ。
資材調達
さて、こうなるときちんとした正規品を入手するしかない。いくら探しても国内の通信販売でハイプレッシャー対応の(まともな)フューエルホースがなかなか見つけられず、ヤフオクでいくつか出品されているくらい。
いよいよ「moto-bins」に頼る時が来たようだ。送料負担が大きいうえに到着に時間がかかるため、今回は利用を躊躇っていたのだが、Amazonからの購入で失敗した今、重視すべきは信頼できる商品を手に入れることであり、かくなるうえは「急がば回れ」だ。
注文から到着まで
先人達の購入顛末が多くあり、絶対の安心感がある英国の「moto-bins」。今回、初めてこちらで購入をした。購入したのは、↓の商品。
「1985年式以降のR100RSに適合すること」「商品は1m単位での販売であり1台分に十分であること」などが記載されている。お値段は驚きの1,100円!これに1,000円の送料が必要となるため、せっかくなのでキャブレターのリビルドキットも合わせて購入し合計5,350円。
到着に要した期間は、注文から10日。発送からだと8日。なかなかのスピード感で大満足だ。
- 5月22日(日) 注文・カード決済
- 5月24日(火) 発送
- 6月01日(水) 到着
到着したアイテム観察
さて、手元に到着したフューエルホースを観察してみる。
ホースの印字によるとCOHLINE社製とのこと。ホームページを調べてみたところ、ドイツの自動車部品サプライヤーで、主にチューブやホースの製造を手がける創業90年の企業グループらしい。
歴史あるCOHLINE社の製品にとって大変失礼かもしれないが、Amazonで購入した無名のボロホースと比較してみたい。
外 径 | 内 径 | |
無名のボロホース | 12mm | 5mm |
COHLINE 2192 | 13mm | 7mm |
外径は1mmしか違いがないものの、比較せずともCOHLINE社製のほうが明らかに太いと分かる。手触りや柔軟性については特筆すべき違いがなく、肉厚はCOHLINE社製のほうがやや薄い(0.5mm差)。
Amazonで購入した無名のボロホースは購入当初から鼻につく強烈な刺激臭が特徴的だったのに対して、COHLINE社製は強く臭わない。鼻に近づけると、ホームセンターのゴム製品の売り場のような臭いがわずかにする程度だ。
また、Amazonで購入した無名のボロホースは、商品紹介欄に「内径6mm」と記載されているにもかかわらず、実測値5mmとなっており、品質はおろかサイズ表記まで信用に足らないという体たらくぶり。
上がCOHLINE社製。
交換作業
交換作業そのものは、先日の記事のとおりなので割愛する。
強いて言うなら、Amazonで購入した無名のボロホースは、取り外してみたところ末端部分の劣化が顕著だったということ。左右計2本のホースの両端4箇所のうち3箇所が劣化によりひび割れ、外層の剥離が見られた。まるで何年も使ったかのような写真だが、交換から1ヶ月足らずであることをお忘れなく!耐久性無さすぎ!
完成の図↓。英国から仕入れた間違いのないパーツという安心感(プラシーボ)。しばらくフューエルホースで問題が起きないことを祈るばかり。その他のホース類も劣化してるんだろうなぁ〜(汗)
余談
フューエルホース交換後の試走を兼ねて、レッドバロンにオイル交換(オイルリザーブ)に行ってみた。
我が愛車はオイルレベルゲージ(ディップゲージ)が純正品から油温計を兼ねた物に交換されているのだが、この交換品には何の目盛りもないためオイル消費の具合はおろか適正なオイルレベルさえも分からない。BMWのボクサーツインはオイルを消費すると聞くのだが、我が愛車の状態がさっぱり分からない。
そこで今回、納車から3ヵ月弱、走行1,300kmとオイル交換には早い時期ではあったが、適正なオイルレベルを知りたくレッドバロンを訪問した次第。レッドバロンでメカニックの方にその旨を伝えたところ、丁寧にオイルを抜いてくださり、排出したオイルの状態まで見せてくださった。
そこで分かったことは、オイル交換時の注入量2.5Lに対して、排出オイル量が2.4Lであったことから、多少の誤差(オイル残り)は想定されるものの、走行1,300kmにつき0.1L(100ml)の消費が考えられるということ。1,000kmで1Lの消費は許容範囲内と言われるので、我が愛車は走行距離が10万キロを超える個体でありながら、オイル消費が極めて少なく状態は良好と言えそうだ。
また、メカニックの方からはオイルの汚れ具合も適正で問題ないとのお言葉をいただいた。
今後は、「走行1,000kmごとに0.1Lのオイルを消費する」と認識して必要なメンテナンスを行うようにしたい。帰宅後、油温計を兼ねたオイルレベルゲージで適正量を見ておこうと思ったのだが、オイルが綺麗なためにどこまでオイルが付着しているのか分からず断念。
またひとつ、懸案を解消できて大満足。