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GIVI B47 修理!

2013年にPCX125の購入と同時に使用を開始したGIVIボックス。大容量で通勤に活躍中。樹脂製ゆえに、色あせが発生しており全体的にくたびれてはいるものの、7年経っても使用に何の問題もない。

と思っていた矢先に、トラブル発生!

トラブル!

とある日。会社に到着した私は、いつもどおりGIVIボックスからかばんを取り出そうと、鍵を差し込み解錠しようとした。すると、何ということでしょう!何の抵抗もなく、ぬるりと鍵が折れてしまったのだ。折れた鍵はシリンダーの中に残ったまま。しかも悪いことに、事態が飲み込めない私は、もう一度鍵を押し込み回そうとしてしまった。ひょっとすると、シリンダーに残った鍵を抜き出せたかもしれないのに、ダメ押しの動作で折れた鍵をシリンダーの奥深くに追いやってしまったのだ。

スマホも弁当も水筒も、自宅の鍵も財布も、免許証もクレジットカードも、何から何までGIVIの中。幸いなことに会議や出張の予定もなかったため、会社は急遽、午前を休みにして一旦帰宅。

すぐに鍵屋を呼んだのだが、鍵屋もお手上げの様子で、シリンダーを壊すしかないとのこと。作業料50,000円と聞き、丁重にお断り。本体20,000円程度のくたびれたボックスの解錠に50,000円は払えない。

さて、こうなるとボックスを壊すしかない。どこから壊すか。シリンダー部分を壊すか、蓋の蝶番側を壊すか、はたまたバールで蓋をこじ開けるか。妻とも作戦を練りながら、結果的にドリルでシリンダー周辺に穴を空け、シリンダーのユニットごと取り除くことにした。この時点で、当然ながらGIVIとはお別れをするつもりだった。

作業そのものはあっけなく、20箇所ほどの穴をシリンダー周辺に空けると見るも無残にシリンダーが取り外せた。すると、あっさりと蓋が空いた。(自己所有のボックスを解錠するための方法です。絶対に悪用しないでください!)

さすがに、ドリルでシリンダーを取り外したままの状態で走るのは不審すぎるので、ガムテープで穴を塞いで数日をしのいだ。誰も見ちゃいないと分かっていながらも、信号待ちで見られているような気がして辛かった(笑)。さすがにこのままではみすぼらしい。

調べてみると、GIVIのボックスは補修パーツが揃っており、どうやら今回穴を空けてシリンダーを取り外した部分もユニットとして販売されているようだ。リサーチ不足は否めないものの、不幸中の幸いにも、数千円で元の姿に戻せるようだ。バールでこじ開けたり、蝶番の部分を切断しなくて良かった。

交換作業!

早速、ネットで補修部品(Z3007NM)を調達。税込み5,000円程度と、たったこれだけの部品にしては高い気がしないでもないが、補修することでボックスそのものが活用できるし、そもそも新しいボックスを購入することを思えば、5,000円で済むのだから良しとしよう。

作業そのものは至って簡単。購入した補修部品はキーシリンダーも挿入された状態で、新旧パーツを入れ替えるだけ。必要な工具はプラスドライバー1本のみ。もちろん、ロックセットには新しい鍵が2本付属する。

ボックスの内側から赤丸部分のネジを4本外すと、外側のパネルが外れる(パネルを下方向にスライドするイメージ)。パネル下部のボックス取り外し用ボタンは再利用しなければならないので注意が必要。新しいパネルを取り付ける際に、このボックス取り外し用ボタンがパズルのように邪魔をして少し頭を使った。(写真を載せるほどの作業ではないので割愛)

一番下の赤とグレーのボタンは再利用が必要。

薄々気づいてはいたが、GIVIボックス全体の色あせと比べると、今回交換したロックセット部分のパネルの色褪せが特に酷いことがよく分かる。交換後は「まるで新品!」(言い過ぎ?)のように綺麗に蘇って大満足。ボックスの開閉時の動きも何となくスムーズになった気がする。

綺麗になって気持ちが良い!

GIVIボックスの注意点!

バイク通勤の頼もしい味方であるGIVIボックス。耐久性は素晴らしいし、何となく「GIVI」のロゴも格好良い。これからも使い倒してやろうと思っているが、今回、気づいたことがあるので余談ながら紹介する。GIVIボックスのユーザーは、ぜひ確認してみていただきたい。

上の画像は、これまで7年間使ってきたGIVIボックスの鍵。左が折れたほうで右が新品のスペアキー。見ていただくと分かるとおり、鍵の形状がよろしくない。ギザギザのくびれが同じ部分にあることがお分かりいただけると思う。左の折れた鍵を見ると、見事に赤丸部分が破断している。

私の場合、出勤時に自宅で解錠・施錠を行い、会社でも解錠・施錠を行う。帰宅時にも同様に、会社で解錠・施錠を行い、自宅で解錠・施錠を行う。つまり、通勤1回につき8回も鍵を捻る動作を行うことになる。月20日、7年間の利用を想定すると、13,000回以上もこの小さな鍵に捻りの力がかかることになる訳だから、そりゃ折れても仕方がないと感じる。

仮にギザギザが同じ部分になく、左右非対称になっていれば良いが、上記の形状だと捻りの負荷が最も細い部分に集中してかかることになる。ちなみに、ロックセットに付属していた新しい鍵を確認してみると、先端部分にくびれがあるものの、よりグリップ(赤い部分)に近いほど、捻りのトルクが強くかかるはずだから、これまで使ってきた鍵よりは耐久性が高いと思う。

ぜひ、GIVIボックスユーザーの皆さんには、ご自身の鍵を確認のうえ、私のようにグリップに近い部分に対称のくびれがある場合はご注意いただきたい。折れると面倒なので、一定期間を過ぎたら、スペアキーをメインキーと入れ替えるほうが良いかもしれない。

いやはや、とんだトラブルではあったが、学びとネタを得られたので良しとしましょう。

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