こちらで触れたとおり、アルファードに乗り始めて4年3ヶ月が経つ。
そんなつもりは全くなかったのに、ひょんなことから乗り換えを検討するに至った。経緯を記録しておく。
先日、オイル交換で久しぶりにディーラーを訪問したところ、普段は営業っ気のない担当者が「30系前期はかなりの下取価格が付きますよ」と言ってきた。今のアルファードには10年くらい(あと5~6年)は乗るつもりで気に入っているし、これから子どもたちにお金がかかる時期だから、「はぁそうですか(またまたご冗談を)」と聞き流していた。
後日、作業のためにディーラーを再訪。すると、担当者が30系後期の見積もりを作っており、下取価格190万円とある。これはなかなかの金額だ。4年3ヶ月前に支払総額335万円(見積価格は380万円程度)で購入し、42,000km走ったアルファード。しかもベースグレード。それが交渉なしで190万円も付くのだから、正直驚いた。
帰宅後、苦手な数字とにらめっこしながら、果たしてこれはお得なのか、それとも担当者に踊らされているだけなのかを判断するために、努めて冷静に試算を繰り返してみた。
するとどうだろう?これから5年後、つまり9年間乗った時の下取価格(70万円程度と推定)を想定するケースと、今買い替えるケースを比較しても、中長期レンジで支出に大きな違いがない計算になる。
もはやひとりでは抱えきれずに半信半疑で妻にも相談し、ふたりで考えてみた。そんなはずはないと計算を始めた妻も驚いている。妻からは「主婦目線で言えば、家計の負担が変わらないのなら買い替えても良い。家計に追加の負担にならないのならダメと言う理由がない。」との色良い返事をもらいながらも、キツネにつままれたような気分だった。散々バイクの購入などで家計に迷惑をかけている手前、私の道楽で家計にこれ以上の負担をかけたくないという思いと、大きな追加負担にならないのなら新車に乗りたいという複雑な思いの日々が続いた。
その間も、自分が納得するまであれやこれやと試算を繰り返した。60歳までの20年近くのレンジで、5年・7年・9年での乗換えをシミュレーションしてみたり、5年後に9年落ちのアルファードから新車に乗換えるケースと今新車に乗換えて5年後に再び新車に乗換えるケースを比較してみたりした。
もちろん、数年後の下取価格なんてアテにはならないし、ひょっとすると大ブレしている可能性だってあるのだが、調べられる範囲で私なりにたどり着いた答えは「リセールの良い車は比較的短期間で乗換えたほうが、タイミング次第では損をしない(得をする)」というものだった(あくまでも素人の浅はかな考え・計算に基づくものなので、一笑に付していただけると幸い)。
30系後期は、第2世代のトヨタセーフティセンスを搭載しており前期と比べて安全性が格段に高まっている。また、レーダークルーズコントロールにはレーントレーシングアシスト機能が追加されているし、ヘッドライトにはオートハイビーム(またはアダプティブハイビームシステム)などの先進的な機能が加わっている。他にも、ドアガラスの接着剤が剛性の高いものに見直され、車自体の剛性感が高まっているらしい。同じ30系とはいえ、マイナーチェンジにより細部にわたって成熟が進んでいるようだ。
デザインも、巷に後期モデルが行き渡ってくると、前期モデルのデザインが古めかしく見えてしまうもので、これまで意識的に目を背けてきた後期モデルのほうが素敵に見えてしまうものだ。
ここまで考え抜いた結果、大きな追加負担にならないこと、新車にすることで得られる安全機能や今後予見できない経年による不具合の可能性、新車に乗ることで得られる満足感(これが1番の要因!)などを総合的に勘案すると、納得できる値引きと下取価格が示されれば決めても良いと考えた。
この時点で、値引き30万円、下取り190万円の計220万円が差し引かれる見積もりだった。私は購入する条件として、やや強気に、値引き50万円、下取り230万円の計280万円(提示から▲60万円)の差し引きなら決めても良いと心に決めていた。