行動が早いことは取り柄ではあるのだけど、今回は自分でもあきれるほどに素早い行動だった。趣味のお金は小遣いの範囲内でやりくりしたり、家計から借り入れたものはきちんと返済しており、家計に迷惑をかけていないはずだけど、何だかんだ言っても大きな買い物な訳で。こんなワガママを許してくれる妻には感謝しかない。
前置きはよしとして、次なる愛車を手に入れたので報告する。
最初に、今回の買い替えに至った経緯(思考)を箇条書きで。詳細はこちら。
- SR400に久しぶりに乗って「速さ」ではない魅力を再認識。
- 自分自身がバイクに過度の速さを求めていないことを再認識。
- 乗り味は、鷹揚としたもので良い。
- XSR900は速く走ってナンボ。チンタラ走っても楽しくない。
- XSR900のシャープな乗り味(加速感、足回り)に疲れを感じた。
そして、次なる愛車に求めたもの(ひとり言を含む)は次のとおり。
- 高回転型エンジンよりも低回転からトルクで走るバイク。
- 速くなくて良い。ドコドコとした鼓動感が欲しい。
- 見ること、所有することも楽しめるバイク。
- 方向性はSR400に近い。
- でも、SR400よりは明確な操作感と剛性を感じたい。
- 足付きは良いほうがやっぱり楽。
今回、候補として検討したバイクは以下のとおり。
- Triumph ボンネビル T100
- Triumph ボンネビル T120
- Kawasaki W800
- Kawasaki W650
- BMW R-nineTシリーズ
結論から書く。
次なる愛車は、トライアンフのボンネビルT100。
新車ではなく中古車。2018年式でワンオーナー。走行距離はたったの1,190km。今回、バイクを購入した「トライアンフ広島」で2018年6月に新車販売されたもので、素性の知れた高年式の極上中古車だ。新車の時点でダイヤモンドコーティングが施されていて、どこをどう見てもピカピカでまるで新車のよう。しかも、リアサスペンションと前後ウインカーが純正オプションにカスタムされている。サスペンションはフォックス製、ウインカーはLEDだ。更には純正オプションのU字ロックまで付属する。カラーの追加コストを含むと車両価格以外に総額30万円近く掛かっている。
唯一、タンクカラー(フュージョンホワイト・エージャンブルー)が好みではなく、現行モデルならばジェットブラックが好みだった。そこで、ディーラーの方に純正タンクとの換装や塗装について相談した結果、予算の都合から塗装で対応することとなった。中古車の購入にもかかわらず、こちらのニーズに的確に、そして快く応じてくれる姿勢に背中を押されたとも言える。一瞬たりとも、「色を変えるくらいなら中古じゃなくて新車買いなよ。」といった空気を感じなかったことはとてもありがたい。
ところで、ボンネビルT100の中古車をGooBikeで検索すると、本日(2019.9.22)現在で全国に52台しかない。私が暮らす広島には、2〜3台しかなく高年式で程度の良い中古車両には、この機会を逃すとなかなか出会えなかっただろう。
新車も考えはしたが、流石に短期間での乗り換えという事情もあって、無い袖は触れるはずもなくオプション無しでもかなり無理しなければならなかった。そこに、新車登録から1年2ヵ月しか経っていなくてオプション盛りだくさん、しかもピカピカの状態で走行距離は慣らし中…それでも支払い総額はオプション無しの新車よりも断然安い…こんなバイクと出会ってしまうと、縁を感じない訳がない。
購入前、同店に用意されている試乗車に2回試乗する機会をいただき、その乗り味と動力性能に納得のうえで購入を決意した。オプションでグラブレールとグリップヒーターを追加、タンクの塗装も含めて2019年9月8日(日)に契約。そして9月21日(土)にめでたく納車となった。
タンクの塗装は、委託先繁忙につき後日改めて。自分では選ばないカラーなだけに、ある意味で新鮮な気分。こんな爽やかな色も悪くないかもしれない。正直、少しだけ小っ恥ずかしいけど(笑)
紆余曲折を経てたどり着いたボンネビルT100とは、きっと長い付き合いになることだろう。これから末永く、乗り回し、いじり回し、眺め回していきたい。
生憎の天候不順ゆえに、あまり乗れていないので、レビューについては後日改めて。少し乗り込んでからSR400やXSR900との比較も交えながら書いてみたい。