今回、iPhone XS を購入した。android を2機種使ってきたが、久しぶりのiPhone 復帰となる。過去、iPhone4 → iPhone5 → iPhone6 plus を使用していた。その後、Nexus 5 を2年、Xperia XZを1年半ほど使ってきた。実に3年半の時を経て iPhone を再び手にした事になる。
今回、ソフトバンクで機種変更によりiPhone XS を手に入れたのだが、当初はSIMフリー端末を購入してMVNOで運用することも考えた。しかしソフトバンクの「引き留めポイント」をゲットし、更には月々1,500円の追加割引も適用されるとのことで、計算したところ2年間の運用を考えるとソフトバンクで機種変更をする方が安かったのだ。
以下、購入にあたって検討した点や 3年半使用した android との比較を交えて購入後のレビューを書いてみる。
Xperia XZ の不満点
私はこれまで1年半の間 Xperia XZ を使ってきたのだが、実は Xperia XZ に変えてからというものストレスしかなかった。Xperia XZ の不満点は以下のとおり。
①挙動が不安定
購入当初からとにかく反応が悪いことが多かった。LINEを立ち上げる時や他のアプリに切り替える時、画面をスクロールする時などにワンテンポ遅れたり表示がカクついたりすることが多かった。当機の前に使っていた Nexus 5 は発売から時間が経っていたにも関わらず、2年間の使用期間中にバッテリーの持ち以外は大きなストレスを感じることはなかったので、ひとくくりに android に問題がある訳ではないと思う。Xperia XZ 固有の問題だと思うし、同じ機種を使っている妻にとってはそれほどのストレスではないらしく、当然のことながら、使用する人間によって受け止めは違うようだ。
②カメラがダメ
定量的なスペックだけで比較すると Xperia XZ のメインカメラは2300万画素でありiPhone よりも優れているように思われる。もちろん、カメラの性能は画素数だけで評価できないことは認識しており、レンズやセンサーといったカメラを構成する様々な要素によってその評価は左右されるべきで、単純に良い悪いと評価できない。
ただ、私がなぜ Xperia XZ を「ダメ」と評価するのか。
それは、特に夏場など外気温の高い状況下でカメラが使えない(起動しない、または強制終了する)ことが頻繁に起ったためだ。夏場は家族で外出する機会も多く、海水浴やキャンプなど、思い立った時にスマホで(まさに)スマートに写真を撮りたい状況が多くある。
そんな時に限って、「温度が上昇したので撮影できない」といったようなメッセージが表示されカメラが強制終了してしまうのだ。また、強制終了しなくとも、そもそも外気温の影響をモロに受けやすく、夏場はカメラの起動に時間を要することが多かった。「思いついた時にサッと撮影する」というスマホのカメラに求められる最低限の仕事ができない Xperia XZ は私にとって全然ダメな存在だった。
③熱に弱い
カメラのダメ出しと同じだが、とにかく熱に弱い印象が強かった。ロードバイクに乗るとき、私は背中のポケットにスマホを入れて走るのだが、夏場のロングライドだと、背中が直射日光を浴びてスマホの温度が高くなり、アプリは起動しない、バッテリーは見る見る減っていくという状況で、使い物にならなかった記憶がある。iPhoneだろうがandroidだろうが、別のスマホを使う仲間たちはそんな状況になっていなかったことを考えると、Xperia 特有の症状なのかもしれない。
iPhone XS を選んだ理由
ここまでXperia XZ の弱点に触れてきた。iPhone XS に機種変更してから2週間ほどしか経っておらず、上記の不満点と同様のシチュエーションを経験できていないことから、単純に比較することはできないが、総じて今回のiPhone 復帰は「大満足」だ。
今回、iPhone XS Max と iPhone XR も検討候補にあり、どれにするかは正直なところ随分迷った。ただ、以前、iPhone6 plus を使用した時に、あまりの大きさに閉口した経験があり、私にとっては「大きいことは正義」ではなかった。画面サイズが大きければ画面から得られる情報は多いし、バッテリー容量も大きいなど、メリットがあることも認識している。ただ、私の場合は仕事中はスーツのズボンポケットに入れていることがほとんどで、スマホが本来モバイル端末として求められる「携帯性」を考えると素直にサイズの大きいものを選べなかった。
店舗で両方とも手に取ってみたが、iPhone XS Max は全体のサイズ感が、iPhone XR は厚みがダメだった。実は、iPhone 8 にしようかとも思ったほどで、全体のサイズ感が私に取っては優先度が高かった。その点、iPhone XS はちょうど良いサイズ感でありながら、画面サイズは目一杯まで大きく理想に近いと判断した。
先日購入したiPad Pro 10.5″ ではストレージ容量64Gを選択した。自宅での使用が大半であり、その場合、iCloud などを活用すればストレージ容量はそれほど必要ないと判断した。今回、iPhone XS は256Gを選択した。これはスマホの場合、外出先で使用することが前提であること、日常の中で最も触れる機会が多く、たくさんのアプリや音楽データを入れる可能性が高いことを考慮した。
結果、もう「大正解」としか言いようがないほどに自身の判断に納得している。iPhone では iPad と比べて写真を撮る機会も多く、また音楽データも持ち歩く。あれやこれやとアプリを入れることも多い。その点、iPhone のストレージ容量に不安がないことは快適そのもの。
満足している点
①とにかくヌルヌル
これぞ iOS の魅力だと思うが、とにかく画面がヌルヌル動く。意のままに動く、その当たり前のことが快感。
②カメラがサイコー
カメラ好きの私は色ノリの良い PENTAX を愛用している。友人が Sony
③Face ID が秀逸
iPhone X が発売された際、「やっぱり Touch ID の方が快適」だとか「マスクをしていると反応しない」だとかネガなレビューを多く目にしたが、私にとってはこの Face ID は秀逸でしかない。これほど快適なものだとは思わなかった。ほんの一瞬でも登録している指先を端末に触れて起動することが、今となっては煩わしく感じるほど。その点、Touch ID を搭載した iPad Pro は少々面倒に感じてしまう。
Face ID の起動に何の不満もなく、かなり広範囲に私の顔を認証してくれる。外出先ではコンタクトレンズを着用し、自宅ではメガネ君の私だが、両方の顔を登録してしまえば、帽子を被っていても無精髭が生えていても何の問題もなくロックが解除される。これは、一度使うと手放せない。
④アクセサリーが豊富
iPhone は android の各種端末と比べてアクセサリーが豊富。やれケースだ、やれガラスシートだ、充電器だと探せばいくらでもある。Amazon を彷徨えば時間が経つのを忘れるほどに豊富に揃っており、レビューも多いため購入後の楽しみが多い。
ちょっと残念な点
①Apple Pay で認証が必要
これはセキュリティと利便性のトレードオフとも言えるのだけど、ここ最近、主に電子マネーを利用している私にとって、アプリの起動はおろか認証さえ必要ない android はスマートだった。
慣れの問題だが、レジ端末にかざす時にアプリの起動と認証が必要なことを思い出して慌てたことが数回ある。ただ、先に述べたとおり Face ID の認証が恐ろしく速いため大きな問題ではないのだけど。
もちろん、スマホを落としたりした時に勝手に使われてしまうリスクを考えると当然必要なセキュリティ対策だと思うので、使う側が慣れなければいけない。
②高ーい!
この値段設定はねーわ。と思うくらいに高い。これを2年周期で買い替えるなんて考えられない。私は現時点で最高スペックの iPhone XS を購入しておけば少なくとも3年、長ければ4年は使えるのではないかと目論んだ。
先日、7年ほど使った Mac Book Air を3.8万円で売却できたのだが、購入当時10万円ほどだったことを考えると、Apple製品は中古市場でも一定のニーズがありリセールバリューも長く保たれると考えられ、考え方によっては長く使い切るよりも、ある時点で売却する方がお得かもしれない。
学生時代にPHSやガラケーを持ち始めた頃は、端末にお金がかかる感覚がなかったことが懐かしい。
不満点を書き出してみたが、今のところはこのくらいしか思いつかない。私の場合、自宅で Mac を使っていること、先日 iPad Pro 10.5″ を購入したことなど、周辺の環境がApple製品で統一されてきたことも満足度を高める要因になっているんだと思う。
実は、この流れに乗ってもう一つ、Apple製品を手に入れてしまったのだけど、そのことについてはまた別の機会に。