しばらく更新できていなかったXSR900の妄想カスタムについて、今回は「その他編」と題して書いてみたい。
基本的に、ビジュアル面でのカスタムは「カウル編」で書いたくらいで、現状でも大きな不満点はない。あまり癖のあるビジュアルにするのも好みではないので、今回は乗り心地、快適性、乗りやすさの向上に資するであろうカスタムを中心に「妄想」してみたい。
ワイズギアのホームページに、以下のとおり特徴が記載されている。
≪ QSS(Quick Sift System)とは ≫
シフトチェンジリンクにシフトスイッチを取り付け、クラッチを切らずに素早いシフトアップを可能にするシステムです。
シフトスイッチがシフトアップ操作を検知すると、ECU演算で瞬間的にエンジン出力を補正し、噛み合っているギアの駆動トルクをキャンセルしシフトアップをサポートします。
アクセルを戻さず、クラッチも切らずにシフトが出来るため、元々レース用として発展したシステムですが、公道においても疲労を低減することが出来るため、市販車にも採用が広がってきています。
トレーサー用の本商品は公道使用での利便性に配慮し以下の仕様が織り込まれています。
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速度20Km/h 以上、エンジン回転2300rpm以上でかつ加速中の三条件が揃った時のみ作動します。
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シフトアップ操作時のみ作動します。シフトダウンには対応していません。
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クラッチを握っている間は作動しません。
そもそもマニュアルシフトのバイクに乗っておきながら、クイックシフトなんて付けちゃったら、楽しさが半減するんじゃない!?と感じる。一方で、特に1〜2速あたりのシフトアップが上手くない(何となくギクシャクする)私にとってはとても魅力的なアイテムだとも感じる。
「加速中」という条件があるので、市街地でタラタラ流す時よりも、バイパスや高速道路で加速するシーン(合流や追い越し?)で活躍するんだと思う。
実は、XSR900を購入するときに、中古ではなく新車を選んだ理由のひとつに、2018年モデルであれば、このクイックシフトを取り付けられるということもあった。その時は、「クイックシフトを取り付けたいから新車!」とまで強く思った訳ではなく、新車を選ぶことのメリットのひとつくらいに考えた程度ではあるけれど。
私は根っからの「新しいもの好き」なタイプで、クラッチを操作せずしてシフトアップできる感覚をぜひ試してみたいと思う。しかも、定価で19,440円(税込)ならば懐へのダメージも大きくはない。ネットで購入すれば、もっと安く手に入るだろうから、これは近いうちに手を出してしまうかもしれない。
部品点数を見ても、ホームページに記載されている取付工数(0.6H)を見てもDIYで問題なく取り付けできそうだ。
XSR900で近所のバイパスを走ると、一部、どうしてもピコピコ跳ね上がってしまう区間がある。その区間は、20m間隔くらいで路面を横断するように小さな盛り上がりがあるため、ピコッ………ピコッ………ピコッ………ピコッ………ピコッとずいぶん長い間、等間隔で不快な跳ね上がりが続くのである。
いや、「ピコッ」は正しくない。「バコッ」とか「ボフッ」とか、そのくらい激しい突き上げを感じる。大げさではなく、シートから尻が一瞬浮き上がるような感覚であり、極めて不愉快だ。アクセル操作にも影響があり、後続車が少し接近していると身の危険すら感じる。
そもそもXSR900の純正リアサスは評判が悪く、社外品に交換している方は多い模様。とにかく「固い」とか「跳ねる」といったレビューが目に付く。
学生時代から車が好きで、オーリンズのサスペンションには憧れに近い感覚がある。もちろん買ったことはないけれど。学生時代は、せいぜいバネだけ交換して「なんちゃって仕様」にしていたっけ。友人がホンダCR-Xに車高調整式サスペンションを投入した時には、羨ましくて仕方がなかった。
XSR900でリアサス交換している人たちのブログやレビューを見ると、オーリンズを選択された方も多いようで、口を揃えて「別物に生まれ変わった」「流石はオーリンズ」「サスが仕事をしている」と高評価ばかり。流石に純正リアサスと比べると雲泥の差があるようで、とにかく「路面追従性の高さ」を評価する声が多い。
オーリンズのホームページによると、XSR900に適合するサスは3種類ほどラインナップされている。
- リザーバータンクとホース式プリロードアジャスターが付いたサス
- ホース式プリロードアジャスターのみが付いたサス
- シンプルなサス
取り付け後の使い勝手を考えると、2番目も悪くないが、価格を考えると3番目のシンプルなサス(YA335)が現実的。最もお手頃価格とは言え、定価で10万円を超える!ものの、逆立ちすれば支払えないでもない(今すぐは無理)。
ここのところDIYで充実感を得ているものの、リアサスをDIYで交換する自信はなく、バイクショップにお願いをすることになるだろうけど、そうすると工賃がソコソコするのがネックだ。
ノーマルは不快な突き上げはあるものの、少し調整しながら、もう少しこのまま走ってみても良いかなと思う。いつか臨時収入でもあれば、ぜひ交換してみたいものだ。
ここまでと少し趣が変わる。ゴールドウィン・エアロカバー。言ってしまえば「ハンドルカバー」のことである。こちらでも紹介しているとおり、通勤で大活躍しているPCX125には冬季にはコミネのハンドルカバーを装着して寒さをしのいでいる。
ここのところ、寒さが増しつつあり、そろそろ本気でXSR900の冬仕度を始めなければならない。
基本的に、限られた時間しかバイクに乗れない立場であり、それゆえに「冬季はバイクを封印する」といったことはしたくない。年間を通して、自由な時間は少なくても、週末には少しでもバイクに乗りたいのだ。
そのためには、これから迎える厳冬期に向けて、可能な対策を講じなければならない。
手の寒さ対策を考えるうえで、真っ先に思いつくのは「グリップヒーター」だが、これまたグリップの取り替えに加えて電源の確保といった厄介な問題があり、どうしても少し躊躇ってしまう。しかも、単体だと手のひら側ばかり温かくなりそうで、外側の対策も必要に感じる。
次に考えるのが「電熱グローブ」だが、手首部分に比較的大きなバッテリーを内蔵するグローブが果たしてどうなのか?と思ってしまう。実は、昨年RSタイチのe-HEAT フリースを購入しており、その素晴らしいほどの温かさは実感している。恐らく、グリップヒーターと違って、手が包まれるように温かい(=極楽?)のだとは思うが、操作性が犠牲になってしまう印象がある。
そして、たどり着いた最適解が、ゴールドウィン・エアロカバー。
いやね、結局はおっさん仕様のハンドルカバーなんですよ。ただ、その割にはセミハードな仕様で流線的なデザインが、少なくとも私にとっては十分スタイリッシュに感じるのだ。
寒さをしのぐためには、発熱体が必要なはずで、恐らくグリップヒーターとセットで使えば、ちょっとしたコタツ状態になるのだろう。
まずは、このゴールドウィン・エアロカバーを装着してみて、様子を見ながらグリップヒーターの導入を検討してみようかと考えている。
2日間に亘って記事を書いたため、長くなってしまった。今回「妄想」した3点のうち、優先順位を付けるとすれば、費用対効果も踏まえて①ゴールドウィン・エアロカバー>②クイック・シフト>>>③オーリンズ・リアサスといったところかな。
まだ、思いつく「妄想」が少しあるのだけど、今回はこのくらいで。