アコースティックギター購入!

ギター
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日中のあまりの暑さに、週末にバイクで走る欲求が減退中のこの頃。

そうは言いながらも、R100RSにも時々乗ってはいる。ただ、ブログに記録を残すほどの特筆すべきこともない。普段、バイク関連のことばかり書いていて「何の話や」と支離滅裂になってしまうが、今日は突然ながらアコースティック・ギターの購入について語ってみたい。

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出会い。

アコギとの出会いは小学6年生くらいの時。母親が高校時代に使っていたヤマハのアコギ(FG-140:1969年製)を抱えて、ジャカジャカかき鳴らしていた。主にMr.Childrenを好んで弾いていた(と思う)。

元来、リズム感も音感もない私。チューニングにも、ストロークにも苦労した。バレーコードだって人並みに苦労した。当時は、今のようにYouTubeで情報を得られる訳でもなく、ギターの教則本や雑誌で学ぶ以外は、母親に教えてもらうくらいで、まぁそれは上達しなかった(笑)

高校に入学してからも、ひとりで弾き語りを楽しむくらいでバンド活動をする訳でもなく、ギター好きな友人がいる訳でもなく、そんな環境で上達するはずがない(笑)

Yamaha FG-441

学校で唯一認められていた年末年始の郵便配達のバイトで稼いだお金で、ヤマハのアコギを買った。私の住んでいた「ど田舎」では選ぶ余地がなかったので、両親とともに他県へ遠征して購入したことを思い出す。

当時、Mr.Childrenの桜井さんがよく使っていたGibsonのJ-180 Everly Brothers に憧れ、真っ黒なモデルを選んだ。そうそう、全くの余談ながら J-180 Everly Brothers といえば、学生時代にロスからニューヨークまでグレイハウンドでバックパックを背負って大陸横断旅行をした時、立ち寄ったメンフィスの博物館で展示されていた実物を見たときは、震えた。

このギター、今思えば合板に分厚く塗られた塗装の影響なのか、全く響かないギターだった。でも、学生時代の自分にとって、比較対象などなく、下手なりにも本当によく弾いた。それから大学進学→就職→結婚と環境が変わる中、ずっと所有し続けている。今も1弦がビローンと切れたまま放置してある(笑)

再燃。

就職して寮生活が始まる。

幸か不幸か、2000年代始めにしては珍しく、先輩と相部屋。その先輩が大のアコギ好きで意気投合し、大学に入学して以降、少し下火になっていた私のアコギブームが再燃。近所迷惑も考えず、夜な夜な帰宅後には二人でギターをかき鳴らしてた(笑)スタジオに行き録音を楽しんだりと、私の人生の中で最もギター熱が高かった頃だと思う。

相変わらず下手っぴだったけど。

Gibson J-50

先輩が持っていたGibson J-45 は弦高が低く、ゴリゴリしたサウンドが印象的だった。それに、オール単板でサイド・バックがマホガニーだからか、とても軽く軽快だった。

それに憧れ、色違いのGibson J-50 を購入。再燃していたギター熱が最高潮に達した時期だったと思う。

そういえば、妻と知り合ったのも同じ頃で「ギターを教える」という口実のもと、毎日のように約束していたことが懐かしく甘酸っぱい。

購入から数年、毎日のように弾きまくっていたけど、次に紹介するMartinギターの購入により、出番が少なくなり、さらに数年が経って売却。正直なところ、いつ・どんな経緯で売却したのか思い出せない。

思い返せば、先輩のJ-45と比べると弦高が高くて弾きづらく「あれっ?」と思ったのを思い出す。今思えば、サドルの切削加工やネックの調整などで好みの弦高にカスタムできたのだろうけど、当時の私にはそんなこと思いつくこともなく。

Martin D-28 Marquis

結婚してからも、ちょくちょくギターを弾いていた。

そんな矢先、学生時代の大切な友人が不慮の事故により亡くなった。どこまでも頑強で誰よりも長生きするだろうと誰もが思ってた友人。まだ20代だった私には信じられない経験だった。「人はいつ死ぬか分からない。だからやりたいことを先延ばししてはいけない。」との思いを強くした出来事だった。

そんな経験もあって、東京の事故現場に愛飲のタバコを手向に訪れた際、お茶の水のギターショップで「欲しいギターを買った」。

次はMartinが欲しかったので、D-28を買おうと思っていたのだが、いくつか試奏した中で抜群に心地よく響くギターがD-28 Marquis だった。明らかに予算オーバーだった。試奏をする私の横で、亡くなった友人のことを思い出し涙を流す妻の姿を思い出す。

当時、スペックには疎かったので試奏した印象だけで選んだのだけど、今思えばトップ材に希少なアディロンダック・スプルースを使っており、そのおかげなのか本当に鳴りの良いギターだった。部分的に入ったベアクロウも特別感があって最高に素敵だった。

それから、子どもが生まれ次第にギターを弾かなくなった。

そしてある時、このままいつまでもケースにしまったままにするのは忍びないと思い売却を決心。

それから数年、最近に至るまでギターは私にとって「過去の趣味」となっていた。

再会。

子どもたちも大きくなり、私が辿った道と同じようにギターに興味を示すようになった。私の大柄なFG-441を抱えてギターをかき鳴らす息子の姿を見て、小ぶりなギターをチョイス。

YM-02

通信販売でレビューを参考に購入。安いから、試奏もしなけりゃ現物も見ぬままに。ただ、購入したショップで弦高調整をしてくれたおかげで、抜群に弾きやすいギターだった。そのうえ、小さなギターのくせによく鳴る。小さいからリビングにぶら下げておけば、食後にポロン、寝る前にポロンといつでも手に取ることができる。

気づけば、息子よりも私のほうがよく弾くように(笑)

バック材がラウンドしているのが特徴で、これによりボディの容積を稼いだりサウンドホールから集中的に音を響かせたりしているのだと思う。小さくて軽く、弦長が短いためにテンションも緩めで本当に引きやすい。

やっぱりギターは楽しい。久しぶりにギターに触れ、ギターの楽しさに気づくことができた。

ただ、私の弾く時間が長くなるほど、肝心の息子がギターに触れる機会を奪っていることに気づく。また、ネックが細いためにソロギターを弾くときに、大人の指では若干の弾きづらさもあって、マイギターの購入を決意。

Martin OO-18V

それからと言うものJ-Guitarでギターを物色する日々。久しぶりに覗くギターの世界は、原材料価格の高騰もあって以前よりも価格が上昇しているようだ。ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)は以前から希少だったがアディロンダック・スプルースも今ではかなり希少になっているようだ。

サイド・バックはローズウッドやマホガニーのモデルがあるんだな。

ふむふむ、J-50はサイド・バックがマホガニーだったのか。Marquisのキラキラした音はローズウッドならではだったようだ。

なんて、今更かよ!と突っ込みたくなるくらい、以前 それなりに高額なギターを所有していた割に、自分が何も知らないことに気づく。

まず、これまでの経験から購入するならやはりMartinが良い。

新品価格は明らかに上昇していて、スタンダードモデルを新品で購入するくらいなら中古を安く買いたい。

リビングでソファに腰掛けてギターを楽しむ私は、これから先、何があってもステージに立つようなことはないのだから、ドレッドノートを所有する必要はなく、むしろ小ぶりで機動力のあるギターが良い。

ローズウッドのキラキラした音色も良いが、落ち着きのあるマホガニーもフィンガースタイルには向いている気がする。

と、そんなことをあれこれと考えて辿り着いたのがMartin OO-18Vというモデル。すでに廃盤となっており、中古でしか買えない。J-Guitarには東京、大阪に何点か在庫があるようだった。

夏休みを利用して大阪や東京へ出かけようかとも企んだものの、そもそも全国大で何点かしか在庫がないのに、交通費を払ってまで試奏して「やめた」ってなる?他のモデルと比較しなければ「鳴り」や「響き」に不満が出ることもないのでは?と考えるに至り、高額ギターにもかかわらず通販で購入する暴挙に出てしまった!

もちろん、ショップにお願いをして細かな部位ごとのアップ写真や試奏動画を送ってもらい、できる範囲の確認は行ったうえで。

届いたギターは、確認したものと相違なく、鳴りもイメージどおりで満足のいく買い物だった。時代は変わったなぁとつくづく思う。アコギとの再会を果たした私。末長い付き合いができればと思う。

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