ボンネビル・T100を売却しました。

Triumph Bonneville T100
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前回の更新から2ヵ月以上も更新せぬまま、久しぶりの投稿が「T100の売却」という突然のサヨナラネタになってしまい残念だ。

この2ヵ月間、特に大きな変化もなく、強いて言うなら「仕事がとても忙しかったこと」と「寒い時期なのにRSタイチの電熱グローブが調子悪かった」くらい。更新が滞った理由のひとつに、前回の投稿「CT125・ハンターカブ 3,000km走った印象!」が過去イチの閲覧数を稼ぎ、世間で言う「バズる」と言うほどのものではないものの、個人的には経験したことがないくらいの閲覧数だったので、くだらない記事で勢いを止めたくないとの心理が働いた(ような気がする)。

そんな変化の少ない日常の中、突然ながらT100の売却をご報告する。

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Bonneville T100

ボンネビル・T100の購入から売却に至った経緯を記録しておく。自身の思考の整理であって、他人が読んでもつまらない内容だと思うので悪しからず。

購入経緯

ボンネビル・T100を購入したのは2019年9月のこと。

前年の2018年にXSR900を購入したものの、スロットルに敏感で激しい加速感のあるXSR900は私の手に負えず、足付きの悪さもあって乗車時の緊張感からなかなか解放されずにいた。

バイク経験の浅かった私がXSR900とSR400という両極端とも言える2台とともに過ごしながら「自身の好み」を見極めるうちに「鼓動感とともにのんびり走ること」や「クラシックな佇まい」を求めていることに気づいた。そんな私にとってSR400は理想に近いのだけど、もう少しのパワー・トルク感を求めて、ボンネビル・T100を選んだ。

あっという間に地元のディーラーで1年落ちの極上車を見つけ購入。初回登録から1年3ヵ月で走行距離は1,200km未満。新車時にガラスコーティングがされており、もう新車同然と言っても過言ではないほどにキレイだった。

購入から2年半の間に、7,000km弱を共にし、ソロキャンプや妻・友人とのツーリング、子供とのタンデムなどを楽しんだ。まったりした特性で、クセがなく、故障もしない優等生。その気になれば車列を余裕でリードできるトルク感を持ちながらも、普段は大人しく扱いやすい紳士のような存在。燃費も良く、長く手元に持ち続けたいと思っていた。

売却経緯

売却した今でも、とっても良いバイクという印象は全く変わっておらず、客観的にはもったいないことをしたのだと思う。それでも、売却に至ったのは「趣味の道具」としての物足りなさを感じたから。

ブログでも紹介しているとおり、私にとってバイクは「乗って楽しむ」だけでなく、それと同じくら「いじって楽しむ」ものなのだ。以前の私は、そのことに気づいていたなかった。振り返れば、PCX125の外装交換やブレーキキャリパーOH、駆動系交換、SR400のブレーキパッド・フルード交換、レバー交換といった基礎的なセルフメンテナンスに挑戦するうち「もっとやってみたい」「もっとできるようになりたい」との気持ちが高じてきたように感じる。

ダメ押しとなったのが、ハンターカブ・CT125を手に入れたこと。オイル交換やチェーンメンテナンス、外装パーツの取り付け、電気配線の加工などに夢中になるうち、皮肉にも故障知らずでメンテフリーなボンネビル・T100への関心が薄れてしまったように思う。

また、水冷ボンネビル・T100のアフターパーツマーケットはそれほど盛り上がっておらず、あっても高価。それゆえにおいそれと手を出せず、結果的にノーマルのまま、「乗って楽しむ」だけの存在になってしまった。

一般的に、乗り物(道具)として「故障知らず」との評は最大限の賛辞だと思う。本来、その信頼性の高さは何にも優先して評価されるべき点であるはずだ。それでも私にとって、いじる機会がないとびっきりの優等生は、親として、あるいは相棒として向き合う機会の少ない、どこかよそよそしい存在に感じるようになってしまったのかもしれない。

人生を楽しく。

少しテーマから逸れてしまうし、プライベートなことなので詳細には触れないが、私はこれまでに大親友を亡くしたことがある。そんな私は、いつの頃からか少々生き急ぐようになったのかもしれない。バイクの買い替えネタにしては大袈裟かもしれないが、人生は短く老いは早い。だから、やりたいことは先送りしたくないし、好きなことは存分に楽しみたいと常々思っている。もちろん、家族に迷惑をかけない範囲で節度を持って、ということが大前提ではあるのだけれど。

何を言っても道楽の言い訳にしか聞こえないんだろうな(笑)

しばらく大型は空白期間があっても良いかな、と考えていたのだが、得てして都合の良い巡り合わせがやってくるもので、既に次期愛車を決めてしまった。ずーっと前から淡い憧れを抱いていたバイク。ただ、古い車体ゆえに、もしかするととびっきりの優等生を手放してまで購入したことを後悔するほどに手が掛かるかもしれない。でも今は、「乗って楽しむ」と「いじって楽しむ」をともに、一切の妥協なく高い次元で両立できる素晴らしい選択だと確信している。

納車整備に時間がかかるとのことで、もうしばらくお預け状態が続く。

余談ながら、数ヵ月ぶりにSR400に乗ってみた。相変わらずガチャガチャとやかましく操作感はゆるいのだけど、そんな緊張感のない乗り味が忙しい日常をひと時でも忘れさせてくれて、どこかホッとできる存在なのだった。次期愛車にも、同じような安らぎを感じられるのではないかと期待している。

 

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