これまで単独で走ることがほとんどだったので、インカムの必要性はなく、通勤用のヘルメット(ZENITH)に耳掛け式のイヤホンを内臓してBluetoothレシーバーで音楽を楽しむだけだった。
ところが、妻が免許を取得し、更には私がXSR900を購入したことで、念願の夫婦でのツーリングが実現できる体制が整った。そうは言っても、夫婦でのツーリングが許されるのは、子どもたちが学校に行っている平日の日中限定で、私が休暇を取得しなければ実現しない。。。
そんな中、夫婦でツーリングをする時にインカムは必須だろ?滅多にチャンスはないけど、やっぱ必要だろ?そうは言っても、高いやつはもったいないだろ?と思案をした結果、購入したインカムはこちら↓
Amazonで激安の「Freedconn バイク用 インカム」。商品名には、「ヘルメットに装着 Bluetooth 防水 インターコム 800M LCD スクリーン付き 2人同時通話 3Riders FMラジオ搭載 ハードタイプケーブル」とこれでもか!と言わんばかりに商品の「売り」が書かれている。
これが1台6,300円!!今回は夫婦で必要なのだが、既述のとおり高額な物を購入するほど利用頻度は高くないと見込まれ、安くて実用的なものを求めていたため、ドンピシャ!しかも、見るからに操作がシンプル。他にも安い物はいくつかあったが、細かなボタンが配列されていて、どう考えてもグローブをした手でボタンを押すことは無理だろうと考えた。
スポンサーリンク
もちろん、長い目で見てB +COMやSENA、MIDLANDなど安心のブランド品も考えはしたが、やはりペアで3〜4万円も支払う余裕はないと判断した。(いや、妻が許さないだろうと考えた?)
そんな中で「Freedconn バイク用 インカム」はサイズの大きさだけ目をつむれば、価格とスペックのバランスがとても良い。今回は、妻との利用のみを視野に検討したわけで、3名以上の接続は必要なかったし、妻とのツーリングで1km以上も離れることは想定しないため、通信距離もそれほど必要ない。
私が求めたのは、最低限、2人で通話ができ、操作がシンプルで防水であること。このポイントについて同商品は間違いなく○。
さて、以下にレビューを。
①取り付け
私はフルフェイスへの取り付けのため、マイクはソフトタイプを購入。妻はジェットヘルのためハードタイプを購入。ソフトとハードのいずれかで揃えて購入できれば、600円ほど安くなるので少し残念ではあったものの、致し方なく。
私のフルフェイス(SHOEI GT-Air)は側面が分厚く、付属品のクリップでは取り付けが難しかったため、付属の両面テープで側面に台座ごと貼り付けた。
妻のジェットヘル(SHOEI J・O)は側面がそれほど分厚くはなく、付属のクリップで装着ができた。
イヤホンとコードの取り回しには少し頭を使うものの、予め配線イメージを膨らましておくことでインナーの溝に上手く収めることができる。
②使い勝手
接続には少々コツがいる(焦らずに待つ)ものの、慣れてしまえば接続も簡単。通話品質については何の問題もなく、双方の声が鮮明に聞き取れる。妻のハードタイプのマイクは外音を拾い易いようで、SR400のエンジン音や排気音が聞こえてくるほど。
これのおかげで、「ちょっとコンビニ。」とか「あっ、やっぱりここ曲がろ。」といった意思疎通ができることは本当にありがたい。
スペック上は通信距離が800mとされているが、信号で離れたときに試したところ、感覚的ではあるが「こんなに離れても話ができるんだ!」と驚くほど。信号3つほど離れても大丈夫だった。
ブランド品だと通信距離がもっと長いものもあるが、通信距離に関しては、800mで私は満足している。
③音質
音質については、通勤用に使っているイヤホンが安物ながらもオーディオ専用品であることから、比べると少しチャチな音がする。音楽やラジオを聴くと顕著に感じられ、音に厚みがなくシャカシャカした安っぽさを感じることはある。ただ、これも比較の問題だし、バイクで走りながら「高音質な音楽を!」とか「No Music, No Life!!」などとは考えてもいないので、何の問題もない。
男性の声は低音が強調されると聞き取りづらい場合があるので、このくらいの音質のほうが、ひょっとするとインカム使用時にはバランスが良いのかもしれないと思った。
④電池持ち
電池持ちについて不満はない。充電不足で片道2時間ちょっとの道のりをRadikoを聴きながら走った時は往路で電池切れになってしまったことがあるが、カタログ値によれば、7〜8時間は持つらしく充電さえしっかり出来ていれば問題ない。
ただ、充電ケーブルが通常の「Micro B」のようでありながらサイズが少し異なり、独自規格であるため、付属のケーブル以外は使えない。今どき、スマホやタブレット、コンデジ、アクションカムなどどれも同じケーブルを使い回しできるのに、このインカムだけ独自規格である点は残念でならない。
⑤デザイン
デザインは厚みがあって少し残念。写真のとおり、随分と横にはみ出てしまって不恰好。
ホイールコントロールと言われるダイヤルボタンは見た目は悪いが、曲送りやボリュームのコントロールが簡単に出来て便利。何よりも、グローブをはめた手で迷うことなく操作できる点は素晴らしい。
惜しむらくは、もう少し薄くスタイリッシュであれば言うことないのだが。
⑥ここが残念!(10月16日追記)
昨日のツーリングで使用してみて、インカムとしての性能には満足したものの、やはり音楽やナビとの併用ができないのは残念なところ。音楽とインカムの併用は贅沢機能だと思ったけど、ナビの音声は聞こえたほうが良い。バイクに乗ったまま、スマホの画面を凝視するわけにはいかないし。
総じて満足度の高い商品。何より安いからこそ許せる部分もあるし、この安さでこれだけの利便性をもたらしてくれるのであれば絶対に「買い」である。
スポンサーリンク
コメント