SR400のバッテリーが上がってしまった。購入時に交換されているかどうかは定かではないが、購入から丸3年が経っており、どっちみち寿命だったのだと思う。妻のメインバイクであり私の管理下には無い(言い訳)とはいえ、DIYでのメンテナンスを好む私としては不覚だったとしか言いようがない。
恥ずかしながら告白すると、キック始動のSR400はバッテリーが上がっても何とかなるのだと思っていた。調べもせずに思い込んでいたのだから、恥ずかしい。今更ながら調べてみると、インジェクションのSR400は、バッテリーで火花を散らしてエンジン始動しているから、バッテリーが上がってしまうとどうにもならないらしい。
ややこしい事情。
今回のバッテリー上がりは、妻の出先で起きてしまった。自宅から20kmほど離れた地点での出来事。
少しややこしいが、当日の状況を説明しておく。実は、その日家族でキャンプに出かける予定だったのだが、夕方まで子供の用事があった。予定していたキャンプ場はとても人気があり事前予約ができないため、自宅からそう離れていないこともあって、妻がツーリングがてらキャンプ場へ場所取りに向かっていた。予定では、サクッと場所取りを終えて午前中のうちには一旦帰宅するはずだったのだけど、妻から電話があり「エンジンがかからない。メーターのランプが色々点灯している。」と。
その時点で、私は内心「まだまだ素人だねえ〜笑」と思っていたのだが…。調べてみると、どうやらバッテリー上がりらしく、SR400はキック始動のくせにバッテリーが上がるとエンジンがかからない!?とも。
すぐに近所のナップスへ電話。在庫アリ、税込み8,000円ナリ。PCX125で格安バッテリーを2世代にわたり使ってきた私は「格安バッテリー侮るなかれ」と思っている。正直、SR400のちっぽけなバッテリーに8,000円は高いと感じる。時間的なゆとりがあれば、ネットでバッテリーを安く調達して交換したいところなのだが、何せSR400は自宅から1時間ほど離れたキャンプ場にある。背に腹はかえられぬ、とナップスで高額なバッテリーを購入し、キャンプ場まで妻を迎えに向かった。
三男坊を連れて自宅から1時間かけてキャンプ場へ到着。救世主の如く(と思っているのは多分、私だけ)現地で作業に着手。妻を迎えに行く前に、SR400のバッテリー交換方法を少しだけ予習しておいた私は、鼻歌まじりに左側のサイドカバーを外した。
「んっ!?んっ??ない〜(汗)」
そう。SR400 FI はバッテリーがシート下に格納されているのだ。そのことを知らない私は、シートを外すための工具など持っておらず、その場でのバッテリー交換は断念。当初の予定では、キャンプ場でSR400のバッテリー交換を済ませ、妻がバイク、私が車で並走しながら帰宅するはずだったのだが敢えなく予定変更。このままキャンプ場にSR400を残し、改めてキャンプ中にバッテリー交換をすることにした。滞在中に子どもたちと近場のタンデムを楽しんだり、買い物のアシになるだろうから、それもまた良しと考えた。
交換作業
レンチでシート下の左右のネジを外すとシートが外れる。シート下に配置されたバッテリーの交換は工具すら不要で、コネクターを抜き差しするだけの簡単作業。PCX125よりも簡単だ。
赤丸部分のフックを外すと、バッテリーが取り外せる。
下側の赤丸部分がコネクター。このコネクターを上側の赤丸部分にカチッとはめるだけ。少しだけ力が要るけど、レンチ不要でお手軽そのもの。
なお、バッテリー交換の際に、コネクターに挿入されているヒューズ(緑色の部品)の確認はしておいたほうが良いと思う。写真の右側に写っているけど、30Aの予備のヒューズが装備されている。今回は、念のため確認するも異常なし!
逆の手順で新品のバッテリーを収め、シートを装着。早速エンジンを始動してみると、始動の瞬間の爆発は少し弱々しさがあったものの一発始動。念のためしばらくアイドリングをしてバッテリー交換作業は完了。
余談
SR400のバッテリー交換は初めてで、何かと準備不足を痛感したものの作業そのものは極めて簡単。出先でバッテリーが上がるとこんなにも厄介なのかと思うと、今後は定期的な電圧チェックなどが必要かもと思うようになった。バッテリーケアについて調べてみようと思う。
セルでエンジンを始動するバイクは、日々の始動の際にバッテリーの調子が何となく分かる。「キュルルンッ」と始動していたのが「キュルルルルンッ」となれば、あれ?と思うことができる。SR400はキック始動ゆえに、日々の始動の際の変化に気づきづらい。仮に普段は一発始動なのに上手くいかずにキック二発で始動したとしても、バッテリーが弱っているなどと思わず「久しぶりだし?」「俺の調子が悪い?」などと思ってしまうだろう。その点、セル始動のバイクよりもSR400はバッテリーの状態を積極的に確認しなければならない気がした。
さて、図らずもキャンプサイトでSR400と同居するかたちとなった今回のファミリーキャンプ。これが思いのほか素晴らしく、近場のキャンプはこのスタイルも悪くないと感じた。子どもとタンデムを楽しむには田舎道は安全だし気持ちよく走ることができる。田畑の間を子供を乗せてトコトコ走るのも悪くない。
更に、テントの向こうにいる(ある)SR400をいつでも愛でることができる魅力。
また、普段はアルファードが荷物満載で五人乗車がやっとなのだけど、今回は私と長男がタンデムで帰宅したので、アルファードは三人乗車で荷物も楽々積載できるというオマケ付きだった。
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