妻が外出先で立ちゴケしてしまった。駐輪場で隙間に停めようと低速で切り返し中だったらしく、ハンドルを切った状態で右側に倒れたとのこと。
右膝を下敷きにしたようで、青あざが痛々しかった。骨や筋肉に異常はなかったようで、ひどい痛みもなかったことが幸いだ。バイクの被害はマフラーやグリップエンドのわずかなキズのみと聞いていたのだが、後日、ブレーキレバーが曲がっていることが発覚。
繊細な私にとっては、この状態のまま帰宅するまでに気づかなかったことが驚きだ(笑)
部品調達
何はともあれ、このままではいけないので部品を調達する。純正のブレーキレバーに加えて、何故だか不具合のないクラッチレバーまで調達する(妻の仕業)。
純正パーツの部品番号は以下のサイトで検索可能。モデル・年式により細かな部品まで番号を調べられるので便利だし、間違って購入する不安も解消されるのでオススメだ。
サイトによるとブレーキレバー(右)の部品番号が 38W-83922-00 でクラッチレバー(左)の部品番号が 2HT-83912-00 となっている。
我が家はモノタロウで注文したのだが、金曜日の午後に注文して土曜日の昼前に届くという驚異の早さで入手できた。純正部品で合計3,000円しないくらい(送料含まず)だった。(購入した部品番号の下一桁が違う理由はよく分からない…)
交換作業
作業難易度は極めて簡単。10mmのレンチ2つと可動部に塗布するシリコングリスがあれば完了する。
今回は、PCX125でブレーキレバーの脱着経験があったため、事前に作業手順を調べることもなく着手したのだが、特に悩むこともなくブレーキ・クラッチレバー共に交換できた。
まず、写真中央にあるカバーを元の位置からレバー外側にスライドさせる。すると、赤丸で囲っている部分が上からボルト、下がナットが固定されているのでそれぞれ10mmのレンチで外す。その後、カバーをレバーから取り外すのだが、レバーの端にあるボール状の部分がきついのでカバーが裂けてしまわないように注意(劣化していると裂けてしまうかもしれない)。
上の画像はブレーキレバーを取り外した様子。写真に写っているネジ・ナットとバネは再利用する。
全く同じように逆の手順で装着すると完成。ネジ・ナットの突き出し量によってブレーキレバーの握りを調整する(例:突き出し量が多いとブレーキの作動ポイントが遠くなる→遊びが少ない、突き出し量が少ないと反対に作動ポイントが近くなる→遊びが多い)。
(素人考えのため、嘘を言っているかもしれないが)ネジの先端がシリンダを押し込むことで油圧がかかりブレーキが作動するようで、ネジの先端にはグリスが塗布してある。金属同士が頻繁に接触するため、摩耗を防ぐ目的の措置だと思われ、同じようにシリコングリスを塗布しておく。ついでに、レバーの接触面にも念のためシリコングリスを塗布しておく。
↑見違えるようにピカピカになった。新旧のブレーキレバーを並べるとこんな感じ↓
ついでに購入したクラッチレバーも、ブレーキレバーと同様にカバーをスライドさせ、10mmのボルト・ナットを取り外して交換する。シリンダを押し込む働きをするブレーキレバー(右)とは構造が異なり、クラッチワイヤを引っ張る働きをするクラッチレバー(左)は、クラッチワイヤの先端にある太鼓をレバーに固定する必要がある。レバーに掘られた溝にクラッチワイヤの太鼓をはめるだけで作業は至って簡単。ここでも太鼓を固定する部分とレバーの接触面にシリコングリスを塗布しておいた。
↑完成の様子。
左右のレバー交換に要した時間は20〜30分程度。両方とも簡単な構造になっており作業は極めて簡単。こうして自身で作業をすると部品の構造が理解できて本当に面白い。
良くも悪くも鈍感な(失礼!)妻がメインで乗るバイクのため、安全点検を兼ねて近場を少しだけ走ってみた。グリスアップしたからか、心なしか握りがヌルリと心地よい。何の問題もなさそうだ。
レバー交換は大成功。
ところが、走りはじめてすぐにこれまで聞いたことのない異音が発生し、試走どころではなくなってしまったのだが、その話はまた別の機会に。(念のため、異音の原因はレバー交換ではなく、立ちゴケによるものであったことを申しておきます。)
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