CT125・ハンターカブ チェーン調整!

HONDA CT125・ハンターカブ
スポンサーリンク

現在の走行距離2,170kmのハンターカブ。今週、通勤途中にふと気づいたことがあった。それは、何となく駆動系にガサツなノイズと抵抗があるということ。単気筒でそれなりに振動とノイズのあるバイクだけに、最初は気のせいかと思ってなかなか確信できずにいたのだが、数日ほど経つうちに「やっぱりこんな感じじゃなかった」と思うようになった。

気になる症状は以下のとおり。

  • 減速時にゴリゴリした感覚がある
  • 減速時に時々、コリっと小さな引っ掛かりがある
  • 減速時のスピードダウンが一定ではない(前後に揺すられる)

加速時よりも減速時のガサツな感覚がほとんど。調べてみるとハンターカブのチェーンはノンシールチェーンで頻繁に調整が必要らしい。そういえば、これまで乗りっぱなしだったし、そろそろチェーンメンテをやってみることにした。

スポンサーリンク

チェーンメンテナンス

大まかな工程は洗浄、調整、オイル注入の3つ。詳細は以下のとおり。

洗浄

既述のとおりハンターカブの純正チェーンはノンシールチェーンなので、パーツクリーナーでお構いなしに洗浄できる。その点は○だ。

パーツクリーナーをシューっと吹きかけて歯ブラシでゴシゴシ、もう一度同じ箇所にパーツクリーナーを吹きかけて拭き取る、を一周繰り返して終了。

チェーン調整

本日のハイライト。使用する工具は10・12・14・19mmのレンチ。

チェーンのたるみに関して、車体の注意書きには「たるみ(最大振幅)を30mmに設定」するよう記載がある。また、取扱説明書には「許容範囲は25mm〜35mm」とあり、つまり中央値の30mm±5mmの範囲内で調整すればよさそうだ。

それでは現状確認。

あれだけ違和感があったのだから、もしかすると50mmくらいダルダルになってんじゃない?と半ば期待しながら測定。フロントとリアのスプロケットの間隔が540mmくらいなので中間地点で測定する。

ところが目一杯に押し上げても、ご覧のとおり32mmのたるみ。まさかの許容範囲内。

数値的には調整不要ではあるものの、自分の感覚を信じて作業継続。

調整前にスイングアームの目盛りも確認。端から5本目の目盛りが隠れるくらいになっている(下の画像はロックナットを緩めた後のもの)。

まずアクスルシャフト(左側、14mm)とアクスルナット(右側、19mm)を緩める。デフォルトでは、かなりのトルクで締め付けられており、しゃがんだ姿勢で無理に力を入れたため、私は背筋を痛めてしまった。笑い事ではなくご注意を。

その後、左右のロックナット(車両後方側、10mm)を緩め、アジャスターナット(車両前方側、12mm)を締め込むと後輪が後方に移動して(後方に引っ張られて)たるみが小さくなるという理屈。後からアクスルシャフト・ナットを締め込むとたるみが小さくなるという事前情報を参考に、ある程度のたるみを残してアジャスターナットを固定しながらロックナットを締め込む。(アジャスターナットを少し締めるだけで、思った以上にたるみがなくなるため、微調整が必要)

念のため、ウエスなどをチェーンとスプロケットの間に挟み、アクスルシャフトの遊びを取ったうえでアクスルシャフトとアクスルナットを締め込む。安全に直結する部分だけに規定トルクで仕上げたいところ。

うまく写真が撮れていなかったのだが、ややキツめに調整してしまったようで、チェーンの遊び(たるみ)が20mm程度になってしまった。取扱説明書にある許容範囲を下回る数値だが、チェーンを押し上げる力加減やカメラの角度などで誤差が生じやすいのでそもそもの測定値「20mm」が正しいのか分からない。ただ、感覚的にはそれなりに遊びもあり、問題ないのではないかと感じている(作業される方の自己責任でお願いします)。

オイル注入

ひと通りの作業を終えてチェーンルブを注入。ヤマルーブやワコーズのルブがこだわり感があって良いのだが、諸般の事情により最寄りのホームセンターで以下を購入した。定番の商品で評判は悪くない。

ブログ等でこだわりの情報がたくさんあるが、私はチェーン下方(つまりチェーンの内側)にシューっと吹きかけては回転させ、シューっと吹きかけては回転させる…を繰り返して一周を終え、タイヤを何周か空転させたのちにしばらく放置し、余分な油をウエスで拭き取って完了としている。

一応、オイルを吹き付ける際には、コマとコマのつなぎ目にもオイルが浸透するように意識している。

2,000km程度ではそれほど汚れていなかったものの、やはり洗浄・オイル注入を終えたチェーンは見た目も綺麗で気持ちよく、何より精神衛生上大変よろしい。道具次第ではもっとピカピカに仕上げられるかもしれないが、何せ実用車なのだから、このくらいで問題ないだろう。

メンテナンス後の試走

少々遊びが少ないことが気になりながらも、試走に出かけてみた。

するとどうだろう。気になっていたノイズ・抵抗がスッキリなくなり気持ちの良い走行感覚に戻っている!改めて「これこれ!この感覚!」と思うようなスムーズさ。減速時の抵抗やノイズがなくなり、冒頭で触れた「気になる症状」は一切なくなった。

洗浄・オイル注入と調整の両方をやったので、どちらが効果的だったのか分からないが、たるみが許容範囲内だったことを思えば、単にオイル切れでチェーンのコマがスムーズに動いていなかったのではないかと予想している。気になっていた症状はオイル注入だけで解消できた可能性はあるが、どっちみちノンシールチェーンは伸びやすいということなので、遅かれ早かれ調整が必要だっただろうと思えば、調整も含めて2,000kmの節目でメンテナンスを実施できて良かったと思う。

将来的にはシールチェーンに交換したいところだが、しばらくはメンテナンスを楽しんでみようと思う。

コメント