CT125・ハンターカブ レビュー!(良いところ編)

HONDA CT125・ハンターカブ

ハンターカブの納車から2ヵ月が経った。走行距離は1,400キロを超えた。通勤だけならひと月で300km、2ヵ月で600kmが相場だから、通勤以外で結構走り回っていることが分かる。

ひと通り走り回って、ちょこちょこカスタムも楽しんだところで、そろそろ恒例のレビューをしてみたい。今回も「良いところ編」と「残念なところ編」に分け、まずは「良いところ編」からお届けする。

走りがとにかく楽しい!

クラッチ不要ながら、シフト操作が必要なハンターカブには操る楽しさがある。この点は前車PCX125との大きな違いだ。

パワーはPCX125と比べて明らかに劣るため、最高速の差は歴然。最高速はメーター読みでPCX125の最高速マイナス20km/hくらいに止まり、速度が上がるほどに、エンジンも明らかに唸りを上げる。だから、そもそも速く走ろうなんて思わないし、そもそも速さを求めるバイクではないことは明らかだが、敢えて「速さ」と「快適さ」で比べるなら、古いJF28との比較であってもPCX125のほうが圧倒的に優位。それでも、速度やエンジン回転数(振動)に応じてシフトを操作するハンターカブは「楽しさ」の面で優位に立つ。

のどかな田園風景を眺めながら、あるいは海岸線で輝く海を眺めながら60km/hくらいでのんびりトコトコ走ると、言葉では表現し難い「楽しさ」が湧き上がってくる。適度な振動、コロコロした排気音、全身で感じる風…五感で得られる全ての要素が、脳にたどり着く過程で「楽しい」に変換される不思議な感覚。

速くはないし、決して快適ではないのだけど、「何でか楽しいんだよなぁ」と感じられるのはハンターカブならではの魅力だと思う。

そんな「のんびり走ること」が一番似合うハンターカブでも速くないなりに、シフト操作によってエンジンの回転数をしっかり上げれば、峠道を駆け抜ける楽しみ方もできる。絶対的に速くはない、いや、むしろ遅いのだけど、125ccのパワーをフルに活かしてせっかちに楽しむことだってできる。これもまた小排気量ならではの楽しみ方だと思う。

カスタムが楽しすぎる!

個人的にホンダは、敢えてハンターカブに未完成の部分を残して発売したのでは?と感じている。まるでホンダが「カスタムベースとして8割方完成させたので、残りの2割はオーナーが自身の使い方やライフスタイルに合わせて自由にカスタムしてください」とメッセージを発しているかのような印象。もしかすると、働くカブシリーズに共通する部分なのかもしれない(車で例えるならハイエースに近いイメージ?)。

そんなハンターカブだから、乗るほどに「ここをもう少しこうしたい」「ここはもう少しこうだったら便利だ」と欲張るようになり、そうした欲求をたくさんのアフターパーツが満たしてくれる。アフターパーツがとても豊富で、なおかつ大型バイクなどと比べるとお手頃価格で手に入れられる点は大きな魅力だ。カスタムするほどに愛着が増し、「オレのハンター」になっていくことが、また楽しい。

ちなみに、購入から2ヵ月の間に私が施したカスタムは以下のとおり。

ハンドルブレース

ハンドル周りにスマホホルダーや小物入れ、カメラマウントなどを設置できればと思い装着。ノーマルだとハンドル周りがママチャリ然としていて、少しもの寂しい感じがする。個人的に、ハンドル周りは少し賑やかなくらいが好み。

 

USB電源

ハンターカブはプチツーリングでも活躍しそう。ならばUSB電源は必須アイテム。キタコのUSB電源は「純正なの?」というくらいに収まりが良く、取り付けもドライバー1本で完了するほどに簡単。USBジャックが2口あるので、スマホとアクションカムに同時給電することも可能。

 

補助灯

純正ヘッドライトが暗い。どうしようもないくらいに暗い。明るい市街地なら問題ないが、暗闇だと不安を感じるレベルだったので追加。配線に少し苦労したが、アクセサリーONでデイライト(イカリング)が点灯し、スイッチONで補助ランプが点灯する。補助灯の明るさは申し分なく、デイライトもアクセントになってお気に入り。何より、合わせて4,000円もしないのに満足度100%。雨中の走行後はランプ内に曇りが発生するため対策が必要かも。

 

 

スポークラップ

全体的に、もう少し無骨な印象にしたくて追加。タイヤ周辺がスッキリしすぎていて、全体的にバランスが悪いと感じたため、足元にアクセントを加えようと追加してみた。スポーク長に合わせて72本をそれぞれカットし、全てのスポークにはめていく作業はとても地味。でも、見た目に変化があって楽しい。

 

サブフレーム

これも、無骨な印象にしたくて追加。値段の割に、見た目の変化だけで走行性能等は全く変わらないところはご愛嬌(笑)。取り付けはそれほど難しくはないが、アンダーガードのボルト穴との精度が低く、最後の最後で少し苦労した。何はともあれ、オリジナルのシルバーでか細いサブフレームと比べると、太くて黒いサブフレームは存在感があってハンターカブらしい無骨な印象を強調してくれる。大満足!

 

T-REV(ワンウェイバルブ)

シフトダウンの際の強烈なシフトショックを緩和したくて追加。素人ゆえに仕組みが分かったような分からないような、というのが正直なところだが、確かにシフトショックは少しマイルドになった印象。体感できる効果に加えて、「何か俺、ハンターカブに”らしい”カスタムしてるぅ〜」というプラシーボ効果も相まって満足。詳しくはリンク先にてご確認を(https://www.teramoto.biz/index.html

 

リアキャリア延長

リアボックスを追加する際に、純正キャリアを占領するかどうか悩んだ結果、やはりタンデムスペースは確保したいと考えリアキャリアを延長することにした。結果、積載とタンデムの両方取りを果たせて大満足。キャンプツーリングの際は、タンデムスペースにタナックスのキャンピングシートバック2も積載できる見込み。

CT125・ハンターカブ JMSボックス装着!
その主たる役割が「通勤快速」であるハンターカブ。以下の記事でも書いているとおり、購入前からラゲッジスペースは課題だと認識していた。リアボックスの装着は必須という考えのもと、「どのボックスにするか」と「どうやって装着するか」の2点に頭...

 

リアボックス

通勤快速には必須アイテム。カブヌシの定番?とも言えるJMSからチョイス。サイズ選択には悩んだが、大は小を兼ねる精神で選んで良かったと思う。PCX125の積載と比べても遜色ない大容量で満足!

 

シフトガイド装着

2速に入りづらかったので改善を図るため装着。操作感は若干向上したが、2速の入りづらさは完全に解消されていない。うーん。

 

こんな感じで、SR400やボンネビルT100をほぼ純正で乗っている私としては珍しく、あれこれとカスタムを楽しんでいる。タイヤやマフラー、ハイカム、スクリーンなど、まだまだ手を加えたい部分がたくさんある。繰り返しになるが、パーツが豊富で比較的手に入れやすい価格なため、自分好みのハンターカブに仕立てていくのも楽しみ方のひとつだと思う。

維持費が安い!

ハンターカブに限らず、125cc未満の原付二種は維持費が安いことが魅力。任意保険はファミリーバイク特約を利用できるし、軽自動車税は年額たったの2,400円(月額換算200円)と格安だ。自賠責保険も36ヵ月で10,590円(2021年4月1日以降始期契約の保険料)で済み、こちらも月額換算すると300円足らずとなる。自動車やその他排気量のバイクと比べると維持費の安さは圧倒的な魅力だ。

それに加えて、こちらで記録を残しているとおり、ハンターカブは燃費の良さが際立つ。PCX125でも40km/lくらいで重宝していたが、ハンターカブは驚異的とも言える57km/l(2021年8月時点の通算)を記録している。ガソリン価格が高騰する中、これだけの低燃費は本当にありがたい。改めて「ホンダの技術力って凄い!」と思う。

バイクを維持するうえで、定期的なメンテナンス項目はたくさんあれど、その中でも最も頻度高く意識すべきはオイル交換だと思う。その点、ハンターカブはオイルフィルターがないうえに、必要なオイル量が700ccと少なく、これにかかるコストも少なく済む。純正オイルであればアマゾンで1L 1,000円程度で購入できるため、単純計算で1回あたり700円程度で終えることができる。オイル量が少ないために排出・注入に時間がかからず、思いついたらすぐ作業!というほどに手軽な点も魅力と言える。

ハンターカブの車両価格は125ccのバイクにしては高額だ。タマ数不足ゆえに値引きなんて全くなかった。それでも、購入してしまえばその先の維持費はとても安く、末長く相棒としてそばに置いていられる。

冒険に出かけたくなる!

ハンターカブには冒険に出かけたくなる不思議な魅力がある。ちょっとワイルドな外観、タフなエンジン、積載力あるキャリア、燃費の良さなど、どれをとっても冒険向き(あくまでも主観です)。少年時代に「十五少年漂流記」や「海底二万マイル」を読み、「グーニーズ」や「スタンドバイミー」を観て育んだ冒険心が刺激されるようだ。

ロングツーリング、キャンプツーリングに限らず、ハンターカブに乗ることそのものが冒険のようで、おっさんは毎日の通勤時間さえも少年のように楽しんでいる。

ホンダのイメージ戦略にハマっていることは間違いないが、「どこにでも行けちゃう」ような気がして「さて、次の週末はどこに出かけよう?」とワクワクするような魅力が、ハンターカブにはある。冷静になれば、ハンターカブじゃないと行けない場所なんてないのだけど(笑)

あいにく、まだキャンプツーリングには出かけていないが、早くハンターカブを眺めながら焚き火を楽しみたい。朝目覚めて、テントから顔を出したら、すぐそばにハンターカブがある。そんな絵になるキャンプは楽しいだろうなと思う。

近場のツーリングでも、こうして出先でドリップコーヒーを楽しむだけで非日常(つまり冒険)を満喫できる。大きなキャリアはテーブル代わりにもなって重宝する。

まとめ

以上、長々と「良いところ編」を書いてみた。書き出してみると、意外にも大したことを書いておらず、果たしてオーナーではない方・購入を検討中の方にハンターカブの魅力が伝わっているかどうか甚だ疑問ではある。

正直なところ、購入前は他のレビューを目にして「ハンターカブだけで満足できそう。もうSR400とかボンネとか要らなくなるんじゃね?」と思っていたのだが、購入してみて、使い勝手や得意とするスピードレンジなどが全く異なることに気づき、正直なところ、私にとっては「ハンターカブだけでは満たされない部分」があるし、反対に「ハンターカブじゃないと満たされない部分」があるというのが本音。

個人的な見解になるが「ハンターカブは万能か?」と問われるなら「否」という答えになる。そのあたり、次回の「残念なところ編」で触れてみたいと思う。

CT125・ハンターカブ レビュー!(残念なところ編)
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